ライブ見聞記

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      昨晩、中目黒のバランチェッタに行ってきました。R&Bライブと称するイベント、料金は
    三千円でワンドリンク食べ放題。行ったときにすでにライブは始まっていて、席は埋まり、
    立ち位置がわからない店主。どうしたらよかんべ、居心地が悪い。こりゃ、早めに帰ること
    になりそうだワイ。入口扉のあたりに陣取って、ワインを飲みつつ一服しつつ演奏を聴く。
    40〜50代の日本人と黒人男性のデュオ。悪くないぞ。有名な曲を弾きまくり歌いまくるの
    は、営業的戦略だろう。知られていない曲だとお客さんも盛り上がらないもんね。
     と、これを書きつつ聴くのはエヴァ・キャシディ。流れているのはシンディ・ローパーの
    名曲「トゥルー・カラー」。ええでんな〜。店主の心は引きずり込まれる。そして「タイ
    ム・アフター・タイム」。引きずり込まれて溺れそうだ〜。朝一番で居間の壁面棚に取り付
    ける棚板を塗装して乾くまでの時間は工房が使えない(ほこり厳禁です)から、なにもする
    ことがない。だから、のブログ。流れる音楽を聴きつつのひとときは無上の喜び。こんな私
    の心を理解してもらいたいなんてことはつゆにも思わない。わたしひとりの世界はわたしひ
    とりで楽しめればいい。そういう気持ちは誰にでもあるんじゃないのかい。そして「サンフ
    ランシスコ・ベイ・ブルース」に曲は移る。ギター弾き語り一人芝居はしみじみ私の心に沁
    み入る。
     居心地悪い私に近づいてきたのはバランチェッタ店主の奥様。あっどうも、なんて言いな
    がら知ってる人がいたことにちょっと安心。店の隅っこで小皿で食べながらワイン飲みなが
    らタバコ吸いながら・・・・・・休憩になったゾ。奥の席で奥様が手を振って、こちらにど
    うぞ。見れば両脇に友人二人、いずれも中年の女性。いずれも興味をそそる方ではない。け
    ど、なんかお話ができるかもしれないと怖ず怖ずと着席したのです。仕事の同僚だという片
    割れがしきりに私の白シャツを褒めるんだ。ま、つかみはOK。これで白シャツも喜んどる
    ことだろう。でも、後がいけない。話しはおしゃれのことになり、おしゃれでない人はやっ
    ぱりダメですよね、なんてこと言うんだ。いや、だから、そうじゃなくってさ、おしゃれで
    あろうとなかろうと頭がきれる人はいる。おしゃれは単にそれが好きか嫌いかだけとか世間
    に対する制服なのではないかしら? などと物腰柔らかくお話するも首を傾げる女性。
     さらに、ひとしきり食べ物の話しになって、最近は毎日料理をしてますねん、と店主が言
    うと、なんて素晴らしいんでしょう、ウチの夫なんかはな〜んにもしないと言わっしゃる。
    まっこと不満な様子がアリアリで、その後の話しで夫は好きじゃないしすでに心が離れてい
    る、憂さ晴らしに19才の子供と酒を飲んでいるなんてことを聞くに及んで、「だって、そう
    いう男に惚れて結婚したんでしょ」とついつい夫の肩を持ちたくなる、私。仕事のストレス
    を発散すべくライブに来た。だからR&Bに合わせて踊りもする。さらに、ひょっとすると恋
    の出会いも、といささかの期待もあるわけだ。相方の女性と、相手は老人で金持ちか美形な
    若者か、イケメン男子でお金持ちは若い娘に傾くからお呼びじゃないでしょう? なんて愚
    にもつかない話しで盛り上がっとるんダ。まぁ、言ってくれるわけです。
     己を知りましょうね! と心で囁く私。恋に年齢は関係ないし、お金(ぜんぜんないん
    じゃ困るけど)も関係ない。結婚しようって年齢でもないし、気に入った相手とのひととき
    を楽しめればいいんじゃないのかい。長年連れ添った相手と恋のトキメキは無理なことは誰
    でも知ってる。だって、恋は長持ちしない極めて短い賞味期限でしかないことは万国共通で
    すから。連れ添った相手との関係は「信頼」ですから、恋とは質が違うことをご存知ではな
    い。そんな恋を実現するためには、現実の生活とは異なるそのときだけを愉しむ心智がな
    きゃね。そりゃ、無理でっせ。服装(おしゃれ)は、あくまでもつかみのものであって、そ
    こを手掛かりにして相手の心の扉をそっと開いてみる。心の玄関を見回せば相手の人となり
    が理解出来て、恋に小さな種火が・・・・・・・・・。
     そのためには人を見る目も必要だし、会話の内容も大切になります。連れ合いの不満だと
    か仕事の話し、ましてや子供の話しや病気健康の話しじゃ、それこそハナシにならない。お
    互いが会っているその時瞬間を楽しめる資質がないととてもじゃないけど恋は炎になりませ
    ん。不満のはけ口、愚痴のこぼし合いのような会話と恋を一緒にしちゃあイケマセンぜ。恋
    をそんなどこにでもあるような事と一緒にしないで欲しい。短い人生の一瞬、出会いを感謝
    し、心を寄せ合い、別れてもなお心に残り続けるような、そういうものが恋なんじゃないか
    と私は思うんだ。なんか理屈っぽくなっちゃいました。要は、おおむねそんなことを分かち
    合えるような出会いを私は望んでやまないので候。
     そして後半のライブ。前半はアコースティック(アンプは使ってたけど)後半はエレキと
    いう構成なんだけど、打って変わっての大盛り上がり。ここを先途と盛り上げる話術と選
    曲、演奏テクニックはなかなかなのもの。久しぶりにプロを見た。特に黒人の方のベースに
    は感心、やはり持って生まれた資質があるんだろうか。演奏が終わり、彼らのCDを買い、一
    緒の席であれこれお話をしていたんだけど、気が付けばお客は一斉に出て行くんだ。えっ、
    どーして? 演奏の余韻をお酒で楽しむんじゃないの? そうじゃなくとも1〜2杯のお酒を
    飲んで帰るのが礼儀ってもんじゃないのかい? そんな気持ちは微塵もない。さっ、帰ろう
    ってなもんです。味気ないなァ。SEXに前戯後戯があるようにレストランでのライブにも後
    戯があってしかるべきなんじゃないかい。それじゃあSEXが終わって即洋服を着て帰るよう
    なもんじゃん。楽しむことの貧しき心がこんなところに浮かび出てしまう。ああ、嘆息。
     愉しきひとときの余韻に浸る店主は結局最後のひとりになってしまい、後片付け清掃に慌
    ただしいスタッフに追い出されるように退散と相成りました。最初の思惑はすっかり忘れて
    結局は最後まで居残ってしまったナァ。明日も営業だからさ、わかりますョ。ごめんね、バ
    ランチェッタ。素敵なひとときをありがとう、バランチェッタ。
    二日酔いで起きたのは昼前・・・・・・・・・・・・・・・の、店主でした。

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