そして看板だ

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     ここんとこバランチェッタのことばかり。でも、それにかかりっきりだから仕方
    ない。外壁は終わった、同時進行していた看板をシコシコ。店主・O崎さんは店名
    看板なんていらない、と過激なことを言ってるけど、そういうわけにはゆかん。
    なんの店かわからない? ようにしたいココロはわかるけど、それを面白がって
    入る客なんてものは少ないに決まってる。オモロいよりもコワいと二の足を踏むに
    違いないだろうからさ。前回書いた木皿は店の第一印象としてきわめて重要なモノ
    ではあるけど、それも店に入ってからのことで、入店してもらえなければ
    どうしようもない。

     下地の壁面工事が始まって、しばらくの間ボロボロの看板が付いていた。あれ?
    ひょっとしてアタイが取り外すのかな? って思って現地へ行ったら、取り外されて
    ゴミ袋に投げ入れられていた。ありゃりゃ、おいたわしや、こんなお姿になって
    もうて。優しく拾い上げて工房に持ち帰る。新しく作るより修繕したほうが
    よかんべえ。たかだか10年とはいえ歴史がこもってるし、それなりの思い入れが
    あるからね。

     これだ。これを作って10年になるんか。と、感慨にふける。

     むりやりの取り外しだから角なんかゾンブンに欠けとる。

     台の板から無理矢理ひっぺがす

     文字の崩壊はさらに進み・・・・・大丈夫なんだろか?

     ちぎれた部分にボンドをたっぷり

     そしてクランプ攻撃。締め上げられた文字は青息吐息か、はたまた愉悦の喜びか

     前回、文字は黒色だったけど今回は赤に。店主・O崎さんにはなんの相談もせず、
    勝手に決めてしまいます。なんたって、店名看板不要という考えの持ち主だからさ。
    勝手に作ってダメってことになれば使わなければいいんだ。それを覚悟している
    から気は楽。

     どうです。補修も終わり赤く塗り、燦然と輝くBarancetta。材料はベニヤだから
    雨風には弱い、ベニヤは薄い板を積層したもんだから、接着面から割れてくる。
    今後10年はもたなくてはならない、ってことで油性塗料でコーティング。五回も
    塗った。この赤文字を土台の横棒に取り付ける。

     位置決めのための両面テープを張り

     所定の位置に文字を配置して、仮止め

     仮止めしてある文字に、穴を開けて、ボンドを塗って丸棒を差し込む。
    こうすればベニヤ文字と土台の板が丸棒+ボンドで一体化されるだろう。

     そしてまたまたクランプ攻撃だい

     ボンドが乾く間にCUCINAを作る。材料は、昔むかしアタイの家で使っていた座卓の
    甲板だ。茶色に見えるのは漆ですぞ。

     こんな文字抜きはあっという間だ

     裏面に両面テープを貼り、これで文字を仮止めする。

     出来上がりはこんな感じ。テロテロでしょ、油性塗料でコーティングしてるからね。
    この小さな文字看板は、台の板の表面が漆だからボンドは効かない。だからさ、
    真ちゅう釘で固定することしか出来ないの。もう目一杯飾っちまおうと、金色の釘を
    打ちまくる。気持ちがいい。


     全容がこれ。ふたつの文字看板はちょいと斜めって取り付ける。水平じゃつまんない、
    お店の雰囲気からして、斜めのほうがイイだろうってことで。

     裏はこんなふう。ところで、この台の板、これはなんだ? 溝と穴が林立している。
    ちっちゃな出っ張り棒もついてる。グレーに塗ってあるけど、これは今回のためにでは
    なく、以前別の用途で塗ったもんだ。実はこれ、ゴザかなんかを編むための道具。
    こういう民具を収集したいって時期があってね、そんときに古道具屋で買ったもの。
    以来、何度かなにかに使えないとあれこれやってみたものの、結局は工房の片隅に
    眠っていたんだ。眠れる工房の棒・・・・・なんちゃって。
     しかもですよ、今回はこのちっちゃな出っ張り棒が小さな文字看板を支えるに
    ピッタリ! こんな見事な適材適所はめったにあるもんじゃない。そんなこんなが、
    ようやっと陽の目を見る。ウレシイなぁ〜〜。人に歴史あり、棒にも歴史あり、
    ってなもんだ。さあてと、これを見せにバランチェッタに行こうか

    果たしてO崎さんはなんて言うんだろうか・・・・・・・・な、店主でした。

     

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