刻々と冷えゆくBUTA-PESTO

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     市場を離れ、街中を散策、それにしても寒い、寒すぎるで。カラダの芯まで冷え
    切って、早く暖かい場所に避難したいのココロなのだ〜。

     ふと目にした洋服屋さんに入れた。あ〜ヨカッタ。友人夫婦が目をつけたこの店。
    店内は布で覆われて◎、商品も値段も手頃でデザインもイイ、ここにこんな店が
    あるんだ、なんて言うと失礼だな。ハンガリーという国、ブタペストという街の
    ことなんかなんにも知らないもんな。イイ店だけど、残念ながら女性専用、アタイが
    着れそうな服はナイ、ってことで目についたのが入口に置いてある自転車。

     これだ! 別になんてことない自転車だと最初は思ったんだけどさ、よく見て
    見るとチェーンがない。ベルトもない。あるのは二本の紐。ん!

     待てよ、ペダルの根元が円形じゃない。おむすび形だ。おそるおそる車体を
    持ち上げてペダルをこいでみると、どうも違う。はは〜ん、こりゃ、きっと、
    ペダルをクルクルこぐんじゃないぞ。ちょっとこいじゃ戻すんじゃないか。
    店員はうら若き女性だし、洋服屋さんだし、聞くことためらわれて、いざさらば。

     ふたたび地下鉄に。ありゃ〜天井が凄いことになってる。

     こんなのもあるしな。どうにも文化の重みがかたちに現れてる気配濃厚でさ。
    装飾過多でもナシ、まるっきりのモダンでもない。どうにも圧倒されてKO寸前だ。

     そしてまた地上に。喫茶店のファサード。鋳物製のテント昇降装置(なんて言うの
    これ?)がみごとでウットリだ。窓ガラスは上下二段、プラハでも見たこの作り、
    まごうことなき上下スライド方式に間違いないだろう。こんなデカイ窓が夏は下がって
    きて涼風を呼び込むようになっとるんだろう。それにしても、寒い。暖かい季節なら
    と思わざるを得ない。

     番地案内? 細かく区割りされていてオモシロイなぁ、でも寒いんだ。

     あちこち探しまわってようやく辿り着いたのがココ。有名な建築らしく友人クリスは
    どうしてもここに来たかったらしい。ユーゲントシュティール様式ここに在り。
    まったくみごとで文句ナス。とにかく、早く中に入って暖ったまりて〜〜。

     照明だって、これだもんなぁ。かっきーな〜。

     中に入るとドワ〜〜〜〜〜〜ン。なんじゃこれ、天高く馬肥ゆる秋、関係ないけど。
    どーりで地下鉄の天井がバカに高かったワケだ。人に歴史あり、これも関係ないけど。

     エレベーターを昇ると、こんな照明が。細かい飾りがビッシリ、でもモダンの香りも
    充分、むろんステンレスだろう、ステンレスは当時最新の素材だったからな。これが
    いわゆるアールデコの象徴であることに異を唱える方はいないだろう。NYの
    クライスラー・ビルなんか丸ごとステンレスだったもんな。

     ようやく入口か、早く暖まりたいよ〜

     でもって室内。もう、なんも言えませぬ。お見事限りなし。聞けば昔はボールルーム
    だったと。ダンスホールのこってすわい。

     窓は丸い輪っかでいっぱいだい。これってトルコかなんかの影響か?と聞けば、
    いやいやさにあらず、ウィーンでもこういうデザインはある、その昔、ハンガリーは
    ハプスブルグ家の領地でオーストリア帝国の一部だったからね、と友人クリス。

     テーブルの脚も鋳鉄製だ。3つのパーツを中央でかしめている。いいな〜これも。
    見えずらいけど革張りソファには真ちゅう丸頭の鋲がぎっしり、これもええでっせ。
    テーブル天板は当たり前に大理石。トカイというワインを飲み、軽食をパクつく。
    ワインを飲んでも一向にカラダは暖まらない。もう当分ここを離れたくないと
    思うものの、どうやらクリスはケーブルカーで山の上に行きたいらしい。ひょえ〜、
    この寒いのにさらに高地にゆくのかいな。カンベンしてくれ、と言いたいのは山々
    なれど、せっかくの歓待ならば無下に断るわけにもゆかず、ココロとカラダが
    引き裂かれそうだ。

    そしてアタイは厳寒の山に向かうのだ・・・・・・・・・・・な、店主でした。

     

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