我輩もカエルである

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     いまから遡ること24年、アインシュタイン・ロマンなる番組がNHKで放映された。
    感銘を受けたのは第4回 時空・悪魔の方程式。狂言回しにカエルが登場、悪魔との
    丁々発止のやり取りで宇宙の特異点を炙りだそうという趣向は極めて斬新、興味を
    そそられ、刺激に満ち満ちていたものだった。宇宙の特異点とは、宇宙の始まりの
    瞬間のこと。これが誰にもワカラナイ奇妙なもので、難解きわまりのない内容だから
    観ているアタイも、時に頭を抱え時に爆笑しつつ、とにかく観続けたと思って
    くんねえ。

     で、カエル。なぜカエルなんだ? その理由は、最後に明かされる。つまりはさ、
    カエルは動いているものしか認識できないってことらしく、動かないものはまったく
    ワカラずに立ち往生ってこと。宇宙の特異点を理解しようとしたって、あらゆる
    物理法則が成り立たない奇妙な世界(だから特異点って呼ぶんだろう)だから、
    人間が考えたってわかるわきゃない、考えてもしかたない、と皮肉たっぷりでさ。
    カエルと人間、この両者が共通してるってことでの配役となったんだろう。これに
    唸ったアタイ、なるほどにゃ〜、自分にわからないものをわかろうとあれこれ
    試したり悩んだりし続けたことは多々あった。しかし、それらにも認識出来るコト
    出来ないコトの限界はあったわけで、限界を超えた事柄事象はわからないことは
    自明の理。そんな当たり前のことがわかったんだわさ。

     で、認識の壁が立ちはだかった最大がオーディオでね、それをなんとかすべく
    ガンバッテみたと思ってちょ。

     まず、そのためには棚を作り替えなくちゃならない。

     すべての配線を外し、機器を移動して

     上段の棚を外し、板をカットしてサイズ変更

     そうして出来上がったのがコレ。ほとんど変わってないじゃん? まっま、
    そう言わんでくんしゃいな。この大仕事でなにが変わったかというと・・・

     上下二段に並んだ4台のアンプが、

     このちんこいセレクターなる機器で瞬時に切り替えられるようになったんだ。

     上段の右は、FOSTEX AP-05なるデジタルアンプでAmazonで5050円、その
    右がエレキット TU-870 発売価格は2万円ほど、これをmazdaluce3000氏が
    改造したものでたしか5万円ほどで入手した。
     下段の右は、同じくmazdaluce3000氏のオリジナルアンプで18万円ほどで
    入手、その右の黒いのがヤマハ B-2でこれも氏の改造が施されていて25万円。
    金額の違いは出力の違いでもある。上記アンプはそれぞれ5W、1.8W、15W、
    250W。小さな出力で聴くにはスピーカーの音圧レベルが高くてはならず、
    ならばとJBL D-123をセット、万全とは言えぬまでもベストな選択自画自賛。

     問題は、この4台のアンプの音がどの程度違うのかということだった。最大
    5千円vs25万円、その差50倍の音はいかなるものか? それぞれ別々に聴いたこと
    あるけど瞬時に切り替えてということではない。そして音源。今まではCDのみ
    だが、永く眠っていたレコードが復活したから、これで私が出来うる音源は
    すべて整ったというわけだ。さあて・・・・・・・・・・。

     まずはCD、いくら切り替えても4台のアンプの違いがわからない!
    予想してたけど、こんなもんだと思ってはいたけど・・・・・・・やはり、そうか。
    ああ、アタイが大枚払って手に入れた名器が5千円のデジタルアンプと大して
    違わないんて。なんてこったい。判定基準は私の耳だからな、私の耳(脳もある)
    の限界を超えた微妙な差を聴き分けることはできない。あぁ無情。思った通り
    我輩はカエルだったのかよ。

     気を取り直してレコードに針を落とす。や、やゃ、音の違いがわかる! 明らかだ。
    といっても50倍の違い?といわれても困る。50倍の違いはないときたもんだ。
    HONDA FITが200万として50倍なら一億円だ。一億の車て〜となにがある? 
    と思ってネットで調べたらマクラーレン P-1めっけ。でもな、走ったり運んだり
    な基本性能が違うわけでなし、速度と希少価値ぐらいしかの違いでしかない。ま、
    それはなんでも同じようなことで、アンプにしてもご同慶の至りということで。
    AP-5とB-2の違いは確かなものと認識出来る。ちょっとホッとした。TU-870は元々
    音質が違うから違いは明白だ。18万と25万、トランジスタと真空管の違いは?
    違うようでもあるし違わないようでもある。困ったのう。なんと言うたらええのか
    違いはあるけど微妙だ。

     違いが判別できなくても、自分もカエルの一員だということはわかった。
    50倍の価格差がこの程度のものであることは体感出来た。これはデカイことですよ、
    マジで。あれこれ悩む必要がなくなったもんね。あとは、これらのアンプでより良く
    聴くための微調整をしてゆけばいいということで、安心して愉しめるってもんだ。
    そして、こんな色とりどりなアンプを並べる試聴室こそが私にふさわしいと改めて
    思っているので候。

    牛歩の歩みでも頂上は近い?・・・・・・・・・・・・な、店主でした。
     

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