神をも恐れぬ一大決心

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     つくづく恐いのは、フラリ散歩。目的もなく店を巡ることの恐ろしさよ、
    ナンチッテ。どんなことでも目的があるってことはなんらかのイメージがある
    わけでさ、携えているイメージが判定基準となり、それよりも上とか下とかが
    あるでしょ。言い換えればあらかじめのなんらかのココロの準備は出来ている
    わけだ。それに比べ、フラリと立ち寄った先で思いもかけない出会いの場合、
    ココロが不意打ちをくらい衝撃波におののいて、みるみるうちにエントロピー
    は増大し思考停止かはたまた興奮は怒髪天を衝く極限状況に陥る。

     おいおい、そりゃ大袈裟すぎやしないか、今流行の超・天才・千載一遇など
    などTVで叫ぶ感動大安売りとおんなじじゃんか?そう言われるかもしれないな。
    でもですよ、ちょっと待っていただきたい。昨日、私が遭遇した衝撃の出会いは
    まったく垂直の大騒ぎでさ、67年生きて来たワタクシにとってあり得ない
    トンデモナイことだし、これからの人生でも不世出であることは疑いのない事実
    なのだ。多分。

     いつもの通り、髪を切ってから青山のショップ巡り。一本の通りにイッセイ・
    ミヤケの店が軒を並べている危険地帯。とはいえ、もうすでに買いたい服は
    ない、のココロ充満だからさ、本店、隣接する店、そのまた先の二店は滞在時間
    数分の表敬視察。あぁ、新しい店が出来たのね「me」、スタッフの美嬢と歓談
    しつつの店内散歩。駅に戻りつつHaatも新装開店だからチョイと寄って
    みようか、かなり以前ここでレディースのコート買ったっけ、そんときのこと
    覚えているスタッフがいて、かるぅ〜くお話、地下もどうぞなんて言われて
    何気なく階段を降りたれば・・・・・・・あったのよ問題のジャケットがさ。

     パッと見いいなと思ったんだよね。聞けばHaaT開店オープン記念で90年代
    の復刻版、おととい届いたばかり、インド製、真っ黒バージョンがあったけど
    すぐ売れてしまった、日本に一着しかない、次々と繰り出される決めゼリフに
    アタイのココロは動揺して転覆寸前。ちょっと小さいかな? 着てみれば
    ピッタシ!  よく見れば手の込んだ仕事ぶり、魅力は加速度的に急カーブ、
    ところでいくらするの? と問えば驚愕の金額で、いくらなんでもそりゃ
    手が出せませんよ、とかなんとか言いつつも魅力の奔流に抗う力はすでに
    なく、まるでスピード違反で捕まった柔順な子羊のようなんだな。

     まぁ、お茶でも飲んで下さいな。慌てる乞食は貰いが少ない、興奮を抑え
    ないと冷静な判断ができませぬ、地下から一階に移り、お茶を飲み、外で
    一服、ええぃままよ、どうせ死ぬんだし、あと10年生きてるかどうか
    わかんない、欲しかったオープンカーを買ったと思えば・・・・。そこに
    最後のだめ押し一言、今日までポイント二倍の強化週間でっせとスタッフは
    耳元で囁く。ポイント5%が10%になるってことだ。普段はそんなもの
    どうってことないわと嘯くアタイだけど金額が金額だけにこの5%の差は無視
    出来ないときたもんだ。

     こんな高額商品、きっと天罰が下るぞ、分不相応身の程をわきまえんかい、
    そんな悪魔の声と、いやいや服を買うんじゃない文化と伝統を買うんだ、
    イッセイ・ミヤケの心意気を買うんだ、芸術を身につけるのになんの遠慮
    があるものか、芸術に金銭の多寡を持ち込んではいけない、かの五味康祐も
    言ってたじゃないか、ありとあらゆる後押しを用いた天使の声が勝負なのだ。

     長いな、長過ぎるな、でもなこれまでの人生これからの人生でも二度と
    起こりえない事態に遭遇真っ最中だからこの程度の長文は許されていただ
    きたい。カードで購入しようとしたものの限度額オーバーであえなく散り、
    ならばと翌日と約束。その翌日朝(つまり今日だ)、カード会社に☎、
    限度額をUPさせるべく申請し待つ事2時間ほどでOK、預金をかき集めて
    いざ。


     HaaT店内カウンターでパチリ。左が問題のジャケット、右は専用袋

     専用布袋もシリアルNo.02が付き、この柄は日本にこれしかないんだと

     ジャケットのシリアルNo.だ。

     3月2日、メディアを招いてのプレオープンの時にはこのジャケットは
    届いてなくって、その後届いてから私が入手するまで二日しかなく、だから
    ほとんど誰の目にも触れていないということなの。もちろんHaaTのサイト
    にも載っていないし雑誌に掲載されてもいない。こんな経験初めてだから
    不思議な感覚でね。戸惑いトワイライトなんだわさ。

     なんだ結局自慢か? しょにょとおり自慢だ! 清水の舞台、それも屋根
    から飛び降りたんだから、自慢させてくでー・・・・・・な、店主でした。
     

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