いまさらの皿洗い修行

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     10日間のウィーンから帰ってきたのが10月1日、金具の救急搬送、昨日は

     コレをMazdaluce3000師の工房に届けた。LUX 38FD、真空管アンプ。

    アッシが若かりし頃、スイッチの感触に陶然とさせられたもんだ。音? 

    聞いた事はない、なにしろ富士の高嶺に咲く花だったからね。真空管をEL-34に

    改造したもの、十数年ぶりに里帰り、点検修理のため。大阪のO村さんから

    当店に相談、ほいでもってだ。届けたついでに聞いた話しでは、400ボルトの

    電圧?がかかってて気を引き締めないと接触事故がこわい、このアンプ。さらに

    師の手元には1000ボルトのものもあって、気力体力充実するその日まで寝かして

    あるものもある、と。う〜む、危ないもんだのう。

     

     で、ウィーン。目的はいろいろあるけど筆頭はMetcha Matcha。

     フォルクス劇場の側面からパチリ。手前の絵柄は長大なベンチ。この道路を

    右に歩く事数分で、

     Metcha Matchaがある。いましも、突入を試みる三美嬢、Mari、Rina、

    Yoko。着いた翌日が開店日でさ、これからいよいよ開店準備というワケ。

     その後、看板が出来上がって装着。といってもこれが最終形ではない。

     実はこの建物、築300年建築遺産でいずれ一階部分が改装されるんだ。

    費用は市と持ち主が折半だけど、持ち主がダダをこねてて延び延びになって

    たけど、いよいよってことで、店の前面も仮設ということ。

     右が入口扉、入ってすぐにガラ商品スケースと接客カウンター。まず一番

    最初に目につくコレがこの店の顔ともいうべき存在だ。かなりいい。

     白木の木組みがJapanだ。同じ厚みの三本だから、隙き間を利用してバッグ

    かなんかを置ける奥行き狭き棚を後で設置するんじゃないか。

     そしてメインのテーブル2卓。二本脚がそのまま上に伸び、棚も支える。

    柱構造そのものが日本建築の根幹だし、柱から持ち送り(たしかそんな

    名称だった気がする)で前にせり出すのも寺社建築によくある手法だ。異人

    異国でありながらよくもまぁこんなアイデアが実現したもんだ、と感心。

     ハイチェアだから足置きが必要。椅子にも付いちゃいるけどテーブルの下

    にもいるでしょ、でも白木直接に靴底だと汚れちゃう、ってことで上面に

    茶色の別材が。細かい配慮に感心。

     テーブル脚の固定はアジャスター、これで床と天井に突っ張っちゃおうって

    アイデア。う〜む、ナイスなアイデアだ。アタイもやったことがあると言ったら

    床に暖房用の配管が埋設してあるので穴が開けられないための苦肉の策だと。

     奥方向と入口方向

     窓脇の小テーブル、二人用だ。不思議なのは現地での客席は顔と顔が正面で

    向き合う場合のみ、でによってこのテーブルは客席とはみなされない。単なる

    棚みたいなもんか。

     そして奥のカウンター6席。これも客席ではない。エェ〜!いささか

    仰け反るアタイ。つまりこういうことらしい。現地では8席までの飲食店は

    規制がゆるく、それ以上の規模だととても厳しい。でも8席っぽっちじゃ

    商売にはならんから、どこでも椅子を追加して営業してる、査察が入った

    ときは「いやこれはたまたま」とかなんとか言って椅子を片付ければOK

    とのこと。規制はあるものの抜け穴は用意されてる、そのゆるやかさは

    みんな知ってて、むろんお役所だって承知の上。

     

     じゃ、この6脚は何? 実はこれ建前上は従業員用なんだ。へぇ〜ってな

    もんだのっし。でね、オモロいのはトイレも従業員用ってことになってるんで

    表示を付けちゃなんねえの。倉庫とトイレ、同じ扉が並んでいて表示もない

    からお客さんはまごまごする、でもみ〜んな先刻ご承知だから問題ナス、

    うまく出来てるんだなぁこれが。

     アタイは窓際に座り珈琲を飲みつつこんな景色を見ているのが常。道行く

    人々は新しいこの店を物珍しそうに、こんな感じ。それにしてもスタイル

    イイでんなぁ。で、忙しくなったら奥の厨房にまっしぐら、皿洗いスタッフに

    早変わりとキタモンだ。

     開店準備に目の色が変わってる、左Mari右Yoko

     ジャマだ!と言われてもめげずにパチリ。Yokoが向かっているのがシンク、

    アタイの主戦場だ。左脇に食洗器があるものの二日目でダウン、日本じゃ

    考えられないといってもどうにもならず、直るまでひたすら手洗い実行ある

    のみ。小窓の奥は中庭。

     なんせ築300年だからさ、いたるところ古色蒼然、これまで生きてきた

    証というか痕跡というか、あちこちにいろんなモノが付着していて飽きる

    ことはない。皿洗いのアイドルタイムに奥のソファで一服、気持ちいいっ。

    手前に積んであるのは店から外した床石板。飲食店の客席は天井高2.5mが

    必要条件、ココは古いから床をハツって(削って低くすること)その残材が

    ここにってワケさ。

     中庭の窓から見る厨房、左Mari右Yoko。ホントは浴衣着用なんだけど、

    そうは言っていられない準備作業。この後浴衣着用の際は、襟を直して

    あげたり、左前にしちゃいけないよとアドバイスしたり、たすきを買いに

    行ってあげたり、オモロいことテンコ盛りなんでやんす。

     

     滞在中はほとんどココで皿洗いのアタイ、なにも皿洗いに行ったわけじゃ

    ないけど、不快ではなくむしろ快事なんだわさ。行ってみて美術館とか

    コンサートにまったく興味が湧かないことに気が付いたのよね。どうして?

    と考えてみたんだ。そりゃ音楽の都だからコンサートはいくらでもあるし、

    美術館だってゴロゴロあるけど、一向に行く気持ちにならない。店で皿洗って

    いるほうが今の自分の気持ちが満足できる。

     

     今回の旅はMetcha Matchaの視察が主な目的だったけど、それだけじゃない。

    異国の地で日本がどのような存在であるのか、日本料理の反応とか注文の際の

    アレコレ、現地の人々の反応、そんなことに興味があった・・・らしい。

    らしいってのは行ってみてわかったこと。つまり過去の遺産遺物もいいけど

    今のウィーンの現実を知りたい人々の生活や考え方を知りたいということなの。

    また、自分自身が介在すること。与えられるものでなく主体的に自分が動いて

    得られるモノやコトにのみ興味があるってこと。つまり、そういうことが

    分かったんだよな。

     

    とりあえずの第一報・・・・・・・・・・・な、店主でした。

     


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