多チャンネルの憂き目

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     テレビのスイッチを入れ、まず全部のチャンネルを一通り探訪しないと気が

    済まないアタイだ。地デジとBSすべてを一巡り、それからおもむろに録画

    チェック、ほとんど録画しか観ないんだけどね、一応。だからというワケでは

    ないけどかといって無縁ではないのが生活のチャンネル多極化だ。

     

     昼夜の料理、洗濯、掃除の生活雑事(料理は雑事ではないだろけど)は皆様

    ご同様。相変わらず藤沢周平を読み、音楽を聴き、の世に言う趣味趣味もある。

    加えて、ファクティオなる店と地下の試聴室と、さらに二階を民泊が完成した。

    それらすべてが常に稼働しているわけじゃないけどさ、どれかに緊急始動と

    なれば、他のことにけっこうな影響は出るのでアリマスるのだ。元々が整理

    能力がないくせに好奇心や欲望はとめどなく湧くタチだから、あわてふためく

    混乱は予想出来ることだけど、何度そんな目にあっても懲りないんだなァ、

    これが。

     

     去年暮れに、友人から☎があって、ちょっと相談があると。行ってみたら

    家具を作ってくれんかみたいなことでね。図面やスケッチ渡されたのよ。 

    やるやらないはともかくも、まずは模型を作らニャなるまい、って図面を

    拡大コピー、隅で寝ていたスチレンボード引っ張り出してチョチョイの

    チョイ。これがファクティオチャンネルのスイッチONの始まり。

     レイアウトとかたちだけがわかる白模型を渡して、こんな感じ? と。

     

     こんなデカイ仕事アタイにゃ作れないし作りたくない、知り合いの工場に

    赴きこんなのできる? と相談、大丈夫でっせの解答を得て、ほてからに見積

    をお願いしたわけなのだ。まだ正式に仕事として受けたわけじゃないし、友人

    として無下に断るわけにもゆなかい、まぁ軽い気持ちでいたんだよな。でも、

    心中思い通りの展開で、図面描いたり金額の折衝、再度の模型作りをやらざる

    を得なくなり、ここまで来ればアタイがやることになるんだろうなぁ、と思い

    つつズルズルと巻き込まれ型。

     

     最初の模型は相手に渡して戻ってくることはないから、製作用の模型を再度

    製作しなくてはならん。図面でもいいけど、アタイ自身の理解が深まらないと

    不安でしょうがない。ってことで、

     本チャン用の模型を作った。色付き豪華版?だ。上はパソコンデスク、下は

    窓前のハイカウンター。コレ以外にもあるんだけどさ。話は進んで正式に発注

    されて、工場に打ち合わせに行ったり、依頼主の友人と話し合う事数度、さあて

    最終図面を描いてほしいということになったんだわさ。お客と工場の仲を

    取り持つのがアタイだ、これってプロデューサー? よくはわかっていないけど

    そういうことになるんだろうな〜。なんてこと考えつつ、

     パソコンで図面を描きたいのは山々なれどもアタイのパソコンにゃソフトが

    注入されないから、どうしたって手書きってことになる。今さら手書き図面

    かい! そう思わないでもないけど、背に腹は代えられない。数十年使って

    ない三角スケール(通称サンスケ)の出番、ちっこい定規と組んずほぐれず

    の乱交となる。昔は、こればっかだったもんなあ。今回は普通紙だけど、

    昔はトレーシングペーパーでね、鉛筆で描くとすぐに先端が丸太りしちまう

    から、鉛筆は回転しながら線を描かなくてはならん、そんな思いに浸りつつ

    ひたすらの図面稼業?。

     

     二十代のころ、専任してた学校で図面の教科書と作ろうとの企てがあって、

    膨大な図面を手分けして描いたことがあった。そんときに渡されたのがマイラー

    という特殊なトレーシングペーパーでね、これが滑りが良くってビックリした

    ことを思い出す。ぜんぜん鉛筆が減らないんだ。紙ではなく薄い樹脂板の片面

    だけがザラザラ仕上げ。でね、印刷用にと黒インクで描くことになり、やって

    きたのがうら若き美嬢トレーサー。そんときすでにロットリングという製図用

    万年筆はあったんだけど、美嬢は烏口、それで描く線の美しさにクリビツ!

     先っぽにインクを入れ(入れるっていうのも変だけど)、溜まったインクの

    量だけ線が描けるの。ネジを回せばいくらでも細い線が描けて、キレイさは

    並大抵ではなく、ロットリングの比じゃない。だけど、先端を磨かないと

    キレイな線は引けない、小さな砥石で先端内側スリスリしなくちゃなんね〜の。

    まるで鉋(かんな)みたいなもんだ。今じゃ、こんなもの誰もしらないだろう

    と思っての紹介だけど、知ってるからといってだからどうなんだ!と言われても、

    その通りアタイが悪うござんしたと引き下がるしかないけどさ。

     

     アナログの極みの手書き図面、社会から取り残されてる実感まざまざの日々、

    そういえば、過日T定規持ってる?と聞かれたことがあったっけ。手書き必須

    道具だ。

     友人のそのまた友人が使う必要が出来したけれど、すでに手元にはない。

    アタイだって持ってないよ、そんなもん。ずいぶん昔に捨てたもんな。

    でも、油断大敵雨あられ、これが必要になってもうた。袋入りほぼ新品が

    学校にあって、もうだ〜れも使わないから、それそのまま差し上げたのよ。

    多分、こういう人こういうことはけっこうあるんと違う? 一見平穏な

    デジタル河川、干上がってしまえばアナログが陽の目を見る、なんだか

    そういう思いがね、してるワケなのさ。

     

    昭和アナログ世代の戯言でスマンのう・・・・・・・な、店主でした。

     

     


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