noonは、どうか?

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     厭世的な気分に陥ることがたまにある。どうせ死ぬんだから、やってみよう!

    ならいいんだけど、どうせ死ぬんだから、なにやったって同じだ!となると

    どうにも困る。締め切りが迫ってる仕事は、どうにか進められるけど、不急の

    ことには気が向かず、放心の日々を送ることになるワケ。ほっときゃそのうち

    消え去るオーロラみたいなもんだけど、それまで気を逸らない術をあれこれ

    試しつつなんだわさ。

     

     そんな気分でも、音楽だけは聴き続けているアタイ、ふと思い立ってnoonの

    CD3枚も買ってしまった。というのも、ちょっと前に仕事しながら聴こうと

    棚からCDを、たまにゃプレスリーはどうだろ? 聴いたら、不思議に聴き心地

    がいいんだ。これまで数知れないほど聴いてはいたけど、なんだか落ち着かない

    っていうか、良さがわからないでいたの。あんだけの歌手なのに、なんでアタイ

    が楽しめないんだろう? それが、憑き物が落ちたようにスンナリはどうして?

    これまでほとんど、音楽は初聴で可不可が即決できた。でも、だんだん良くなる

    とか、あるときふっと良さが分かり始めるのってあるんだ、そんなこと当たり前

    じゃん、そう言われちゃうだろうけど、アタイにゃ新鮮な体験だったんだ。

     

     でね、厭世の最中、ぶら〜っとネット検索しててnoonのこと思い出して、

    Amazon覗いたら安かったんで、3枚という次第。この歌手との出会いは、

    ずいぶん前。ツマミを求めて来店されたお客さんのダンナが、音楽業界勤務で

    お世話になったからといただいたのがnoonだったの。我が社でこれから

    売り出したいみたいな。smilin'というアルバム。そんときゃ悪くはない(偉そう

    な言い方だ)と思ったけど、それっきり棚に並んであまり聴くこともなく幾星霜。

     

     ロックはクィーンにとどめを刺されて打ち止め、ラテンはグロリア、タンゴ

    はキンテート・レアル、演歌は石川さゆり、シャンソンはピアフ、クラシックは

    モーツァルト、ポップスはこれといって決定打はないものの、ことごとく行き

    止まり、新しい歌手なり楽曲を求めたい気持ちは日々失せているんだ。老いる

    ということはそういうことなのか? それって懐古趣味? まぁ、そうなんだろ、

    確かに当たってる、返す言葉もない、しょにょ通りザンス。

     

     でもな〜、手持ちのCD、レコードを取っ替え引っ替え聴くのも飽きるって

    もんだ。ざっと1000枚ぐらいあったって、毎日なにかしら聴けば、またこの

    曲? なんかいつも同じ曲じゃん、もちっと目新しいものはないのかい。

    古木に新芽みたいな音楽となると、スタンダードナンバーのカバーしかない。

    カバーで求められるのは、歌い手の理解(声質に合う曲の選定、曲に合わせた

    歌唱)とかスタッフの実力に尽きる。それと編曲。これらが、うまく融合した

    結果が良く出来たカバーアルバムとなるんでしょうね。

     

     石川さゆりの「二十世紀の名曲たち」は、その好例の一つだ。あるいは

    ニルソン「夜のシュミルソン」は、アタイにとっちゃ最高峰でね。これに

    比肩できるような優れたカバーアルバムを探し続けているワケ。そこで

    noonだ。4枚のCDを5連奏デッキで聴き続けている。けだるい歌唱、

    アタイだけに歌いかけているような雰囲気は上々、悪くない(なんて、

    偉そうなんだ!)。でもニルソンのような締め付けられるようなグッと

    来る一瞬はなくって、それが物足りないといえば物足りない。

     

     でもな、聴くだけのコチトラ偉そうなことばっか言ってても始まらない。

    揚げ足とるより、曲に浸って、良さを理解しないと、もう歌ってあげない

    から!  つむじ曲げられちゃうからな。いまんとこ、あなたしかいません、

    歌い続けてくんなまし、と、ここはひとまずお頼み申すしかないと

    きたもんだ。

     

    noonといえば、ハイヌーンを思い出し・・・・・・な、店主でした。

     


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