噂の真相

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     筒井康隆氏の日記で「『噂の真相』岡留安則を賑やかに送る会」が30日に

    催されたことを知る。休刊以後、沖縄から時折ブログで発信していたけど、

    いつしかそれもなくなり、酒場の店主をされていたこと、亡くなったこと、

    感慨に耽るアタイ。

     

     長きにわたり噂の真相はアタイはもとより家族の愛読雑誌であった。

    何かで知り読み始めた創刊号、以来最終号まで途切れることのない愛読者

    だったんだ。町内にあった本屋に頼んでおいたから我が家の郵便受けに

    届けられ、それを心待ちにするステキな25年間だった。硬軟取り混ぜた

    記事、まるでごった煮のようで一冊丸ごと隅々まで楽しめた。毎月欠かさず

    読んだんだから、かなりの影響を受けてるに違いない。

     

     感謝の意を表して思いつくまま極私的ベスト5を書いてみる。

     

     第一位:昭和天皇崩御に関する一連の記事

     天皇は神様だから、新天皇に代替えするにはそれなりの儀式が存在する。

    二つの床を並べて、片方に崩御された旧天皇、もう片方に新天皇が一夜を

    共にする。意識の交換かはたまた魂の置換か、ありそうだな、それ。体液

    だって保存してるに決まってる。さらに記事は続き、天皇に嫁ぐ花嫁が

    初夜の前、入浴時に「自分でカラダを洗えない」ことに仰け反った。

    うら若き乙女が女官によってカラダをくまなく洗われる。万一カミソリ

    かなんかを隠し持って刃傷沙汰になったら大変だもんな。洗いながらの

    身体検査は当然のごとく秘部にも及ぶことだろう。

     

     第二位:森前首相の手形事件

     森首相が在任中、若き日に買春容疑で逮捕されたことがあったと

    メディアに流れた。本人が否定する中、当時の指紋が流出して大騒ぎ。

    ぜひとも本人の指紋と照合せねばならない、それなら手形だろうと、

    早速誌上で公開公募、読者から提供された手形が公開されて、見事一致。

    確か、逮捕時の指紋流出も読者からのもんだったと記憶する。

     

     第三位:ジャイアント馬場の男色趣味

     プロレスラーにはホモが多いことを知って驚いた。それまで芸能界の

    ホモや男女相関図(むろん実名だ)でおおよそ知ってはいたけど、

    ジャイアント馬場は別格だ。まさに意表を突かれた感じ。彼が率いる

    全日本プロレスの面々、ジャンボ鶴田然り、鉄条網の大仁田然り。

    おいおいマジかよ、みたいな。

     これに比べたらジャニー喜多川がジャニーズや少年隊のメンバーを

    愛でることなんか小さい小さい。

     

     第4四位:吉行和子の質問

     田中康夫氏の「東京ペログリ日記」。包み隠さず開けっぴろげという

    方針のもと、1日で数人の女性と関係を持つことが再々でね。そのことに

    誌上で質問したのが吉行和子氏。その関係とはどこまでのものなの?  と。

    ご心配には及びません、先っぽだけじゃなくちゃんと挿入してます、

    答える田中氏。私も多くの読者も考えていただろう疑問を素直に問う

    吉行氏にいたく感心したもんだ。

     

     第五位:筒井康隆氏の食べ歩き番組についての考察

     コラム「笑犬樓よりの眺望」1988年10月のこと。今じゃ当たり前、

    どこの局でもやっている食べ歩き番組だけど、これをSEXやり歩き番組

    に置き換えた秀逸な一文。

     人前で大口開けてぐちゃぐちゃ食べることなんかはしたない、なんて

    ことは誰も口にしない時代になっちまった。そもそも食べることそのもの

    が恥ずかしいと谷啓は言ってた。そんなこたァどうでもいい、アッシにゃ

    関わりのないことでござんす、が、すっかり当たり前のご時世だ。

     

     人間の二大欲望が食欲と性欲であり、隠す美学が忘れ去られ、なんでも

    大っぴらでいいじゃないか、とはいえSEXは憚られる、ならば食欲をと、

    SEXの代替えとして盛大に公開されている、というのが主旨。

     僻遠性、因由性、無比性、秘蔵性の4つに大別された内容は、そのまま

    SEXに置き換えられる。うーむ。これを読んでからというもの、まともに

    食べ歩き番組を見れなくなっちまった。リポーターが男性なら日本全国

    各地の女体をやり歩く、女性なら男というわけだ。想像するだに恐ろしい。

    SEXしながらの実況中継だもんな。

     

     

     こうして並べてみると、己の心智が透かして見えるな。検察や警察、

    政治についても数多の記事があったけど、アタイの心に残ってるのは

    このようなものだからさ。こんなことに心惹かれて生きてきたって

    いうワケだ。

     

     創刊時から休刊まで、休刊以後の噂の真相にまつわる数々の本はすべて

    手元にある。と言いたいけど、残念ながら創刊からの数年間分はカミさん

    の友人が出産するときにヒマなときに読んでとあげてしまった。残るのは

    約20年分幅およそ1.5m。はて、コレどうしよう?誰か欲しい人いない?

    タダであげちゃうけどな。

     

    誰もいなけりゃ、また読み返してみる?・・・・・・な、店主でした。

     


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