ラグビーで思い起こすこと

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     2011 FIFA女子ワールドカップ・決勝。対アメリカ戦で延長後半、宮間選手

    のコーナーキックに澤が合わせて同点ゴールになったっけ。もう8年も前の

    ことだ。結局PK戦で勝ったんだけど、あの宮間と澤のゴールを見たその時、

    こんなことは二度と起こらないだろうと私は思ったんだ。予想通り、その後

    の日本女子サッカーは凋落の憂き目、あれが最高だったとなりにけり。奇跡

    なんて言葉はもはや使い古されて価値が下がりっぱなしだけど、あれこそ

    「奇跡」だと言えるもんだ。マジで。

     

     さらにもう一つ。まだソ連が崩壊する以前、冬季オリンピックでアイス・

    ホッケーの決勝戦、ソ連 VSカナダ(だったな確か)、こんな古いこと

    誰も覚えちゃいないだろうけど。このときのソ連の強さは圧倒的でね、

    素早いパスは気持ちいいくらい決まる、まるで精密機械みたいだ。

    カナダは手も足も出なくって、お子ちゃま扱い。胸がスーッとする試合

    っぷりは今も私の記憶に残っちょるだわさ。

     

     で、ラグビー。日本チームはまさに手に汗握る試合が続いて、ムリだと

    思ってた決勝トーナメントに進出ときたもんだ。まさかのオンパレード、

    こんなこと二度とないだろうの連続だ。なんたってパスの瞬間なんか

    スローで確認できるぐらいの早さだし、パスを受ける場所に馳せ参じ、

    パスされた球を空中で受け取ったり、手でたぐり寄せたり、全力走り

    ながらやるんだから、これは奇跡と言って差し支えないだろ。

     

     しかも、その奇跡なパスが毎試合出現するときた日にゃ、一体

    どうなっているのと訝しい気持ちになるのは私だけではあるまい。

    まるで体操の白井のひねりかサーカスだ。

     

     それはそれで楽しめればいいんだけど、そうはゆかないイカのキンタマ。

    これが最高かもしれない。あとは下がりっぱなしなのかいな。行く末を

    案じるのは早すぎ? でしょうかね。早過ぎだろうな。なにもそこまで

    考えることもあるまい。そんなこっちゃ肝心の今を楽しめないじゃん!

    はいはい、ごもっともでゴザンす。

     

     今が最高地点? と思うことは、この歳になるとけっこうある。

    ミュージカルの最盛期は過ぎた。時代劇然り、西部劇然り。勝新と田宮の

    名コンビ「悪名」、雷蔵の「眠狂四郎」、藤沢周平や山田風太郎の小説、

    コント55号やダイラケ、もう二度と同じレベルで楽しむチャンスは訪れない

    に決まってる。あらゆるものは最盛期を過ぎて下降線をたどるしかない。

    若い時には気がつかなかったそんなことが気が付く歳になった。あぁ、

    歳を取るってことはこういうことなんだ、みんな通ってきたんだろって

    つくづく思うワケでね。

     

     月日が経てば歳を取る、のは分かっちゃいるけど、私を楽しませて

    くれた人が亡くなり、それらの作品以上の楽しみをもたらされることは

    なく、つまりは時代から取り残される憂き目に遭い、ふと気がつくまでも

    なく死が近づいている。「サヨナラだけが人生だ」の言葉が心に染み入る。

     

     しかし暗いなぁ。これも大映の影響か?

     

    ラグビーを熱中観戦しつつ心は別の方向に・・・・な、店主でした。

     


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