易きの奔流の行き着く先は?

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     愛息が結婚、目黒に移住し1ヶ月が経った。

     引越しの立会い、次々と荷物が到着して、TV台に目が釘付けに。

    見るからに軽量、しかも二枚の棚板は両側板でのみ固定されてて、

    真ん中に縦の支えがなにもない。いわゆるカンチレバー構造。ここに

    TVが置かれれば重力の法則で棚板は大きく弛まざるを得ない。

     

     すかさず、これはヤバイでっせと指摘するも息子は慌てず騒がず、そう

    言えば変だなと思っていたと宣う。ま、家具構造に疎い一般人の感覚では

    致し方なし、後日棚板を支える板を持ってきてあげると約し、手持ちの

    端材をちょん切って馳せ参じたワケだ。

     

     上に重しがあるから支える垂直板と棚板は固定せず、差し込んだまま。

    大きな地震でもない限りとりあえずこれで問題はない。手土産の菓子を

    をつまみながらコーヒーで一休み、ちんこいスピーカーからビートルズ

    が流れている。アンプと一体になってるんだろ、普通に音楽を楽しむにゃ

    これで十分だ、それにしても重厚長大な私のオーディオとの違いに目が

    眩む。たかが四、五十年の間の技術の変化にしばし感慨に耽ったりして。

     

     でね、自室に戻り、そういえば音楽アプリってものがあったな。携帯

    で使えるんならi-Macでも使えるに決まってる。まずはamazon music

    お試してみたんだ。今時そんなもん当たり前じゃ!と叱られるな、けど

    なんせ今まではAccu RadioかJazz Radioでしか聴いてなかった我輩、

    いろんな音楽が楽しめるのに満足しとったが、聴き続けるうちにピン

    ポイントで選曲できないもどかしさを感じ始めた折もおりなんだわさ。

     

     開いて真っ先に目に飛び込んできたのは松田聖子だ。さもありなん、

    次々と聴く。改めて言うまでもなく日本のポップスの頂点であることを

    再認、いと満足なり。9歳の時にステレオに感動し、12歳の時に姉が

    ねだったトリオのレシーバーが我が家に降臨して以来の音楽ファン、

    その歴史は結婚期間よりもはるかに長く、我が人生の底流に脈々と

    流れ続け、人格をも形成したと言っても過言ではない。

     

     ココロの赴くままあらゆる音楽を聴き続けてきたと自賛当たらずとも

    遠からず。自分一人でなら自慢してもバチは当たるまい。でも書いちゃ

    しょうがないな。心の中にしまっとけないタチだもん。そんなアタイ

    の知識経験耳学問を駆使してamazon musicの実力を試そうではないか。

    限界を知りたい、地平線を確定したいとの思いで、しばし検索に勤しむ。

     

     まずはクラシックだ。ネビル・マリナーとクリストファー・ホグウッド

    のご両人をおもむろにポン。片やアカデミー、もう一方はエンシェント

    の両室内管弦楽団を率いる。検索してみたらあるわあるわてんこ盛りだ。

    ならばとエマ・カークビー。清冽極まりない声質が素晴らしい。これも

    あるわあるわでひと満足。

     この方々があるだけで私のクラシックは長期安定、当分は安泰だ。

     

     ラテンはどうだろう。まずはペレス・プラード、相変わらず良い、

    これもある。グロリア・エステファンは?あるに決まってる、案の定だ。

    外れるけどアルパ奏者のルシア塩満はどうかな、さすがにこれはないか。

    CDで聴けば、ま、いいか。そういえばザビア・クガートもいたな。マイ・

    ショールに感動したっけ。で、これもある。う〜む、やるなぁ。

     

     タンゴは? キンテート・レアルがあれば十分だ。これがあるんなら

    コレ以外の楽団もあるに決まってる。検索するまでもない。

     

     広大なポップスはいかに。私の源流、プラターズは言うに及ばない。

    とりあえずナンシー・シナトラ。なぜか好きなんだからしかたない。

    当然ある。彼女があるならコニーフランシスもあるに決まってる。少々

    遡ってローズマリークルーニー、ないワケない。あちこち寄り道しつつ

    連続検索するも今のところない曲はないって感じで満足極まりない。

    ニルソン、サムクック、メアリーJブライジ、ベットミドラー、ジュリー

    アンドリュース、今昔手当たり次第いずれもアルバムは目白押し、

    憧れのジュディガーランドにいたっては未聴アルバムがぎっしりで

    泣き濡れる。

     

     相変わらず熱中してるグレンミラー、エラフィッツジェラルドも

    満載トラックが列をなす。なんてこったい、知らないにもほどがある、

    まるで井の中の蛙だな、こりゃ。テヘッ。

     

     そんじゃ日本は、て〜と、ちあきなおみはトホホ。そりゃ美空ひばり

    はあるだろうさ。弘田三枝子けっこう、渚ゆう子まぁまぁ、豊島たづみ

    アカン、ルクプルおっとどっこい、スリーグレイセスあるじゃん、グラ

    シェラスサーナあるんだ、小椋佳そりゃあるだろ、三上寛ヘェ〜、

    高田渡相変わらずに微笑む、大瀧詠一山下達郎ゼロさもありなん、

    陽水来生はあるナルホド、サザン当たり前、ネーネーズたんまり、

    そしてチャレンジャー石川さゆりは、て〜とあるにはあるが名盤「二十

    世紀の名曲たち」はない。

     

     ほんのさわりだけどamazon musicの地平線がおぼろげに見えてきた

    感じがする。これから先、枝葉が伸びて、そういえばあったな、な曲を

    見つけ続けることだろう。そしてそれは私の経験に裏打ちされた音楽

    知識を充足させるに違いない。

     「水は低きに流れ、人は易きに流れる」と言うけれど、ちっぽけな

    私の音楽記憶なんか塵のように蹴散らかすほどの膨大な埋蔵量の中に

    埋もれて本望だ。というか、私がその時々に聴き続けたきた音楽たちの

    真価が見えてくるかも。

     

     心に沁みた記憶の中の音楽たちは、今の自分にとっても感動をもたらす

    ものか否か。自分にしかわからないし、誰も理解できるはずもないけど、

    昔の自分が今の自分にとってどのようなものだったのかを音楽を通じて

    わかることはものすごく興味がそそられるものであることは確信できる。

     

    音楽好きでよかったなぁ、つくづく思う・・・・・・店主でした。

     

     


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