マーベラス・ミセス・メイゼル

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     Amazon primeを見続けている。そもそもは仕事の息抜きだったんだが、

    あにはからんやAmazon primeの合間に仕事の羽目に落ち込み、極めて

    脆弱な自己抑制力が露呈された。制作中のソーイングテーブルも遅々と

    して、きのうにつづく今日も今日とての日が、また明日。

     

      で、数日前のこと。とりあえず観てた「ミス・マープル」は小休止、

    他を当たっていたら、以前すれ違っていた「マーベラス・ミセス・メイ

    ゼル」と再会、観始めたら、おっとどっこい!なんだこりゃ!面白いじゃ

    ないか!!の「マーベラス・ミセス・メイゼル」。

     シーズン1の第一話の中に

    「一人でいるのは平気だけど つまらない人間でいたくない」

    の名言が飛び出す。いや〜言ってくれるね、まさに私のモットーだ。同じ

    心智の持ち主と出会えたことがウレシイ。ウレシすぎる。

     

     2年ほど前、NYに行ったとき、スタンダップコメディを観に行き

    たかったんだけど諦めたんだ。英語がダメだから。でも、このドラマで

    言葉の理解は字幕程度だけど、面白さは充分堪能できることに殊の外

    大喜び。生きててよかった。こんな面白さをチビチビ観ることなんか

    できやしない。現時点でシーズン3までしか観れないから、こんな

    スピードで観続けたらすぐ終わっちゃうと思いつつ、やめられない

    止まらない。きのう、思った通りすべて観終わって、さぁどうせよう。

     

     スタンダップコメディは日本で言えば漫談か。二人なら漫才、三人で

    トリオ、それ以上はなんていうのかな?ボーイズは違う気がするけど。

    漫談で知ってるのは牧野周一、その弟子の牧伸二、ケーシー高峰、

    三味線抱えた柳家三亀松程度。漫才はなんてたってダイラケだ。

    と言ってもTVやCDだけど。怒涛の笑いが会場に渦を巻くのを初体験

    したのはCDだったな。毛色は違うけどコントは「コント55号」だ。

    TVだけだけど初めて観たときは痺れたな。たしか日劇だったと思う。

     

     笑いについちゃそこそこ分かっていると自認してたんだが、最近の

    TVや映画で笑えることが少なくなってきて、笑いの受信感度が落ちて

    来てるなと思っていたのよ。オレも齢とともに笑うことを忘れてきてる

    といささか気落ちしていたんだわさ。でも、このドラマを観て大笑い

    して、なんだ私の受信感度が劣化したんじゃなく発信元がダメだった

    んじゃないか、再確認したワケ。いつだったか山藤章二と誰かの対談

    で今後数十年かそれ以上笑いが復活することはないと断言してたけど

    まさにそういうことだったと改めて思い知った次第でね。

     

     で、「マーベラス・ミセス・メイゼル」。私が観るのは字幕版だ。

    字幕は情報量が少ないけど、役者の声とか滑舌の良さがわかる。

    仕草や内容も大切だけど、コメディは言葉のテンポは重要だろ。

    一度だけ吹き替えを観たけど一瞬で止めてしまった。ドラマの魅力は

    いろいろだけど、箇条書きにしてみた。興味ある方はどうぞ

     

    1 役者

      主演は、レイチェル・ブロズナハン

      これが彼女、素晴らしいコメディエンヌ(使い方合ってる?)。

      支えるマネージャーは、

      右側のアレックス・ボースタイン。声、服装、どうみても男としか

     見えない。軍隊慰問のシーンで入隊を誘われるシーンもあった。短躯

     で間抜け顔もご愛嬌でんねん。

     

    2 脚本

      エイミー・シャーマン=パラディーノ、女性、が本を書いてる。

      これがなんといっても素晴らしいの一言で惚れてしまう。コメディは

     パロディがつきものだけど、満載でウレシイ。モンローの七年目の浮気、

     理由なき反抗のナタリーウッド、ハンフリーボガード、その他様々な

     映画のセリフやシーンが用いられる。これほどの知識の持ち主である

     ことに驚き感嘆す。シーズン3では

     「あなたに出来ることに興味はない」の名言も

     

    3 音楽

      設定は50年代から1960年代。当時の名曲がたびたび流れる。私に

     とってはどれも聴き馴染んだ曲ばかりでウットリ。上記七年目の浮気

     のクライ・ミーア・リバーでニヤリとさせられ、サッチモ、ビリー・

     ホリディ、ハリー・ベラフォンテ、バーバラ・ストライザンド、新旧

     織り交ぜて自由自在だ。

     

     そのほか、この番組のために作られたらしい衣装、セットにも賛辞を

    送りたい。シーズン1のレコードショップは思わず一時停止して見入った

    ほどの出来栄え。いくつか出てくるクラブの内装、出演者、観たことは

    ないけどさもありなんと思わせる。とまぁ数え上げればきりがないほどの

    見応えがあって、まさに貪るように観た私。シーズン4が待ち遠しい。

     

     最後に、翻訳を担当した方にもお礼を申し上げる。

     少ない字幕の中で、よくもまぁ分かりやすく翻訳されたと感心する。

    現地のスラングはわからない部分もあるけど、それでも面白さは充分に

    理解できます。一度は観てみたかったスタンダップを、まるでその場に

    居合わせたように楽しめ、しかも舞台裏や交渉のあれこれ、ラスベガス

    じゃNYのことなんか全然ウケないこと、アポロ劇場での白人の立場、

    これらすべては字幕の力によるものだ。感謝してもしきれない、

    サンキューベリまっち。

     

    小林信彦の感想を聞きたいなぁ〜・・・・・な、店主でした。

     


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