を組み立てるんダ。愛するFITの収納力を持ってしても一回では運べず
2回に分けてのピストン堀口。
あれれ、いつの間にか椅子が増えてるやんかいさ〜。狭い客席は
ほとんど埋まってる。このカウンターの上に食器棚を設置する算段
なれども、うまくゆくのかな〜・・・重さがね、心配なのだ。
まずは、宙吊り食器棚を仮置きするためにウマを用意。確かウマ
って呼んだ気がする。台みたいなものの総称。中の2つがソレ、両脇
のは台脚となりキッチリ固定。
左側台脚。壁とカウンターにしっかり固定。中央の縦板は補強も
兼ねる。むろん、いずれは棚がつく。
厨房から見る。左の棚脚、棚板金具取り付け済み。当たり前だけど
事前に取り付けておかないとドライバーが入らない。
ハイ! 何事もなくスルリと。2時間くらいでここまで、で一服。
今回の工事、FITで運べるというのが大前提。ってことで3つの箱
となった。箱同士を固定するため使ったのがコレ。工房で初体験は
済ませてあったが、なんの抵抗もなく貫通し締め上げOK
んでもってイキナリの完成よ。よく見れば右端ちょっぴり出っ張る
の寝相の悪さだ。採寸間違えで2?出てもうた。ごめんよ勘弁な。
棚上部に見かけない赤棒。さらに緑。
いくら箱同士をくっつけたって真ん中が下がるのは、リンゴが木
から落ちるの例えでわかっとる。さぁ、どうする? 思いついたのが
この赤緑。箱本体とは別に、木枠を作ってそっからターンバックルで
引き上げる、コレだ!ってなもん。
いいアングルじゃないけど、様子だけはわかるかな。右にアイ・
ナット、箱内からのボルトに接合され、そんでもってターンバックル
で水平を出せば出前一丁。たまに行ってレベルチェック、また少し
あげるの繰り返しでさぁ。
暗すぎまっせ、厨房側。引き戸をはめ込めばこんなふう。やっぱ
柱なしの2.5mフルオープンは気持ちいい。やって良かったバイ。
別にどうってことない一枚でスマン。客席側の凹み深さ7?だった
かな。ま、ここはメニューボードとか季節の装飾すればソレらしくなる
目論見。まぁまぁ
こんなもんっしょ・・・・・・・・・・・な、店主でした。
]]>
された新盤を素早く入手。LPとカセット大人買いだ。
早速手に取れば、お、重い。11年ぶり、しかもLPというからには
相当かなりの気合が入ってることはジャケットでもわかる。加えて
盤の重さと片面3曲の余裕録音は、氏のこだわりが詰まってるのが
理解できてまことに気持ちがいい。
重さを調べる。大瀧詠一ロングバケーションで120g、対して
コレは180g、1.5倍。ならばと厚みを測れば2? VS 2.5?、
な〜るほどネ。さらに中心無音部分はて〜と、1? 対 2.5?。
とまぁ、こんな具合。
レコード盤は中央になるほど音質が悪くなるのは常識だから
達郎Softlyでは、片面3曲だけで中央無音部は盛大な空き地だ。
盤の軽重も当然音質に影響あるとの判断であるに違いない。
音にうるさい山下達郎ならば、当然のことだけど今時稀に見る
快事ではある。とはいえ、誰でもできることではない。これまで
の活動の積み重ねがなせる技(技じゃないか)と考える。
そしてカセット。同じアルバムを違う音源で買い求めたのは人生
初めてのことだ。そのワケは、TEAC Z-5000の真価を試してみたい
ことに他ならない。ヘッドホンで聴けば両者の違いがわかるかも
しれない、ほのかな期待に導かれてね。ま、私の耳で感知できな
けりゃどうしようもないんだけどさ。
とか思いつつ、依頼されていた店舗の顔となりそうなよろい戸が
無事完了した。私にしちゃ上々の出来具合、一人悦に入っとるわけ。
4枚の扉は、左右にフルオープン仕様。閉じてりゃ閉店、開ければ
開店のサインでもある。
グワ〜っと開くにはキャスターが必須、なんせ重いからさ。この
真鍮キャスターは、その昔新橋のタカトク金物で入手した逸品。
今となっては手に入れることは極めて難しいだろう。
二本の真鍮レールは、キャスターのガイド。これがないと思い扉
がウロウロ動いてどうにもならないんだわさ。
吊り元は、窓枠に真鍮長蝶番。扉と窓枠の間に仕込みたかったの
だが、どう考えてもムリ。見ようによっては飾りにも見えるかも。
2枚の折戸形式の真ん中、上が固定用フックで下が取っ手。
いずれも外国製ですぞ。
開閉は、左のちん恋ツマミを左手で手前に引きつつ、右の取っ手
を右手でぐ〜っと左方向に持ってゆけば、スルスルと開けるという
按配だ。これがうまく動くかどうかが今回の肝、あれこれ考えた
末の「こうなった」。
さらによろい戸を固定する落とし掛け。現地は海沿いなので台風が
怖い強風が恐い。既製品で探したけど、6?落とせるものなんか
ないんだ、これが。仕方なく作りましたよ。
正面に穴があるけど、4?ネジで固定するためのツマミがつく。
動くものは予想できないことが多いから大変気を使うもんです。
思い扉2枚を長蝶番でつなぎ、キャスターで動かす、口で言えば簡単
だけど、いざやってみるとなると心配や不安がトラック満載で
運ばれてくる。その対応策は、
動作モデルを作るしかない!
よろい戸の下框だけを用意して、蝶番をつけ、キャスターをつけ
動かしてみて、ちゃんと開けるかどうかと確認。これがフル
オープンの状態。え〜加減なもんだけど、一応動きはわかる。
おかげで夜も眠れるってもんだ。
最後によろい戸そのもの。桟木はさほどのことはないけど、問題
は左右の縦框にどうやって取り付けるか。溝を掘って桟を差し込む
なんて芸当は、考えるだに恐ろしい。素人はそんなことを考えちゃ
イケマセン。
私にできること、菱形の小片を真鍮釘1本だけで固定し、桟木を
真鍮釘で菱形に固定し、それを次々とやってゆけばOK。カンタン
なものだ。
さ・て・と、お次は外壁破風かい・・・・・・・な、店主でした。
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そんな、ことわざがアタマに浮かぶ良き季節、ということで
こんな飾り物を用意しました。
過日、カミさんの年来の友人がやって来、案内で谷根千に
ゆき、ついでに立ち寄ったいせ辰で買うてしまったのだ。
切り抜いて糊付けすればいいだけなのだが、なかなかの手間
でちょっと往生しましたわい。
3匹だけじゃ寂しかろ、吹き流しもね。出来上がりは、
軽い! 息を吹きかければユ〜ラユラ、エ〜もんですバイ。
ってなことありつつの、町会。いやね、前任者が辞めると
言い出して、私が受けることになった総務部長、これがなか
なかのもんでね。会社勤めとは無縁で生きてきたから、
総務部長なる仕事がさっぱりわからない。面白そうだから
だけが、その気の理由でね。いざ当事者になると、町会の
素顔が見えてきて、これがやっぱりなかなかオモロイわけだ。
5月19日に定時総会なるものが開催されるけど、そのため
には議案書を作らなければならないのダ。まぁ、以前のがある
から、同じようなフォーマットでやればいい。このために用意
したわけじゃないけど、イラストレーターのソフトやスキャナー
もあるからムツカシイ作業じゃない。
裏表紙には、町会のシンボルマーク
主催行事や
年間スケジュール。式次第、事業報告、会計監査などは文字
だけだからチョチョイのチョイ。問題は、A3二つ折りを綴じる
方法だ。
私が採用したのはミシン縫いでね。これ、以前スイスの知人
から送られてきたベビー誕生のカードの真似っこ。その知人の
子供は双子なんだけど、タグのような布に名前を印刷してさ、
それをハガキにさっとミシンで縫ったものだったんだ。
一目見てエレ〜感心してね。ホ〜こういう手法もあったん
かいな、ほな真似してみようやおまへんか、使う機会もなく
ここが出番と相成ったわけだ。以前はホチキスだったけど、
それじゃ味気ないでしょうが。ということで60部お作り申し
あげたわけだ。
問題はここから。総会の後で懇親会を開くんだけど、参加の
有無を書面で連絡、したんだけど数名の除いて返事がない!
例年、総会の出席した理事はそのまま懇親会に参加することは
わかってる、でも会場を予約しなくちゃならないコチトラ、
そうですかと連絡のあった理事だけ予約するわけにゆかない。
しかたないから20名ほどに電話で問い合わせる羽目になっち
まいやした。
電話したら、みんな、そんな当たり前なことなんで聞くの?
な雰囲気でね。その段になって、町会の素顔が垣間見えたん
でやんす。結局、ほぼ全員が参加することになり、一件落着
ではあるが、果たしてオチはどこにあるのかとチョッピリ
不安な総務部長なんだわさ。
当日、総会はつつがなく終わったけれど、懇親会には誰も
こないのがオチ? あるいは予約したレストランがトンデモ
ナイのがオチ?? いやはや予断を許さない町会活動では
あるのです。
この場合オチは不要!・・・・・・な、店主でした。
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いるところ。けっこうな人出、例年にない大盛況で主催者の一人として
楽しくも嬉しいひと時でありました。いやまったく。
そして今日のこと。いつも通り総代の方々へ消防やら区役所からの
配布物を配っていたら、杖をついた妙齢な婦人に「鹿のお散歩?」
と言われちまってね。一瞬のことなんで「?」な私、うかつにも
気がつかない間に一本取られてしまったんだわさ。
と言われてもなんのこっちゃワカランでしょうが、そんとき着ていた
のがコレでね
このドット模様が彼女には鹿に見えたか、鹿の妄想が浮かんだん
だろう。いきなりのツッコミに返す言葉も出ない拙者、春ですもんね
とかなんとかオチもない返しでみっともないことこの上もない。
それにしてもだ、この地にこんな洒落っ気に満ちた方がいるなんて、
考えもしなかったわけでね。市井の人の中にも凄腕のユーモアを持つ
方が潜んでいることに油断大敵の思いを新たにしたわけですよ。
道行く人の中にはこういう名人がいる、これからは商店街を歩く時
もあたりに目配せ気配りしないとイカンな。近時稀に見る出来事で
ありましたわけですバイ。
で、大磯だ。餅つき大会の翌日天井付近に棚を取り付けてきた。
いくつかのユニットに分け、これがそれ。下にワイン上に皿か何か。
作り方は簡単だけど、単なる棚じゃつまらんでしょうが。はて、と
考えて、真ちゅうの棒に木の玉をくっつけて落下防止の一助とした。
ネットで入手した木玉。穴がいてるのは分かってたけど、思った
以上に大きくてね。真ちゅうの棒に合わない。丸棒で塞いで再度
穴を開け、玉を着色し、クリヤー塗装でコーティング。すべて簡単
な仕事だけど手間がかかるのよ。
ズームして、こうなる次第
上段には皿かなんかの飾り物、どうでっしゃろ
実際の取り付けパチリ
コーナーもこの通り
これがほぼ全景。今のところ棚だけだからイマイチイマニ物足り
ないけど、ボトルや飾り物が増えれば店らしくなることでせう。
それにしても「鹿」とはなぁ・・・・・・な、店主でした。
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自然の厳しさは生きとし生けるものすべてに関わりがある。今朝、
それをつくづく実感した事物を目にした。
これだ。かねてより裏に設置してあった野鳥の餌台、残されていた
薄皮一枚残して見事に食べられているリンゴ。う〜む、よほど餌が
少ないんだろう。そうでなけりゃここまで食べ尽くすことはない、
人間の勝手にな思い込みだろうけど、そう思い感動の二文字が心に
浮かび上がる、ってなもんだ。
リンゴをついばむのはスズメじゃない、なんてことは皆様ご存知
のことだとは思うけど。メジロかホオジロに限る。窓を細めに開け
視認してる私は「あ〜食べるわい」ささやかだけど確かな実感に心
は満たされる。スズメは粒餌、しかも団体行動。多いときは20羽
ぐらいで群がりついばむ。一人で来れば好きなだけ食べられるのに
なんで? それが種の保存に必要な本能とわかっているけど、日々
目にすると不思議な思いについ駆られてしまいます。
閑話休題。大磯のレストランの第二弾カウンターテーブルが無事
装着することができた。
テーブルトップの幅2.4m、奥行45?。最初はたんなる板と壁に付く
脚だけだったんだけど、いかになんでも味気なさすぎる。これじゃ
まるでそこらへんに転がってる端材でチョチョイと作った感じがして。
思い立って4つの引き出しを作ることにしたんだ。
んでもって取り付き&引き出した引き出し。なんか変な言い回し?
住まいの引き出しならどうってことないけど、お店だといろんな人が
引き出すでしょ。ストッパーがないと全部引き出して下に落として
しまうかもしれないよね。膝で受ければいいが、そのまま床に落ちて
しまうと大変なことになる。
時間を巻き戻して製作過程。長きにわたって放置されていた真鍮
取っ手を生かそう!ってことでもあり、磨いてピカピカに、さらに
マイナスネジとくれば鬼に金棒、文句のつけようもあるまい。
取り付けが終わり、工房で一人ほくそ笑む私なのだ。
テーブルトップを支える幕板。4つの穴を開け、三枚の貫板で
木枠を補強する
引き出し部の全景。底板は有孔ベニヤ。引き出しはストッパーが
ついて全部引き出せないようにするから、ホコリをこの穴から排除
したいとの親心。意味ないかもしれないけど・・・・・・
これ以上奥にゆかないためのストッパー部
壁に取り付けるための脚部。下に荷物台がつきます。こんな簡単な
取り付けでも緊張する私、あらゆる(といっても大したことはない)
状況を想定、取り付け順序、一人での取り付け方法(板が長い)
も考慮しつつ
外から見た感じはこういうふう。なんか立派だぞ。
スムーズにゆけば2時間もあれば終わる仕事だけど、何が起きるか
わからない、これまで慢心の故の苦い記憶は数しれませんからね。
この歳になってそんなことは味わいたくない。そんな思いで準備は
抜かりなくこれでもかというほど考えた成果は、滞りなく極めて
スムーズに作業ははかどって破顔一笑で帰路につきました。
あ〜よかった!!・・・・・・・・・な、店主でした。
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年末、そこへ紅白。あっという間に若手は知らない人ばかりになり、
知ってる歌手は相変わらず昔の名前で出ていますみたいな。だったら
観なさんな! は、百も承知五十も合点だがせっかくの年末、せめて
紅白ぐらいは夫婦で観たいもの、という習慣というかしきたりという
か、思い込みというか。それらない交ぜになった思いVSこんな番組
見たくないが心の葛藤になるんだわさ。
去年末も、あえなくこんな番組見たくないの勝利となり、数曲聴き
いつもの地下に退いたワケ。年明けの初詣までどう過ごそうか、目前
のi-MACでアマゾンプライム、何を観るか、チョッピリ考え、今の私
に興味があるのはクリント・イーストウッドってことになり、新作の
クライ・マッチョを観た。齢90を超えたであろう老人がどんな映画を
作るのか、興味はそこに尽きる。
う〜む、こうなったのか。相変わらずの色好みにニヤリだ。往時の
馬力こそないものの、筋立てに小首傾げるシーンがあるものの、天下
の名監督の片鱗はそこかしこ、薄味なれど堪能いたしました。ハイ。
使われている音楽、あれ? あれれ?? これロス・パンチョス
じゃね・・・・・・どう聴いてもパンチョスに違いない・・・・・
それにしても、一緒に歌ってる女史は誰でしょう・・・・・・・・
んなことを考えつつ観終わって、エンドロールで確認し、やっぱり
ロス・パンチョスであることを現認、女史のスペルをメモし、ネット
で検索、な〜んだイーディ・ゴーメかぁ〜。
それにしてもイーディ・ゴーメがラテンを歌ってることなんかチー
とも知らなんだ。しかもかなり上手いでっせ、コレ。単なるポップ
歌手じゃなかったんだな。こりゃ失礼! ってことでネットで入手
してアルバムを聴いちょる次第。さすがピアノも弾くクリント先輩、
選曲の目配りも素晴らしい。長年音楽を聴き続けてきたからこその
邂逅はちょっと💗出来事ではあったの。
閑話休題。件の大磯のレストラン作り、窓際に付くカウンターの
天板作りが終わった。
どんなもんだい、ラーチベニヤの木目が眩しくはないかい?
昨今のツルピカスッキリの風潮に逆らったザラ凸テンコモリな感じ
に共感を覚えるお方は何処におわしますや。
微妙な木目の浮き上がりが指先に心地いい、のは私だけ?
木目があるのに触ればツルツルこれいかに。やっぱ触れば木目の
凸凹は感じたいもんじゃないっすか、ねえ。ってことはペーパー
掛けはできませんよ。昔ながらのウヅクリでゴシゴシ磨き、オイル
を浸み込ませ、その上にワックスを塗り、ひたすら布で磨く。
こうでなきゃいけませんや
荒っぽい表面ですから、こんな節目火口もある。ここに埃や飯粒
が溜まるだろうが、そこはそれ、我慢してメンテナンスに励んで
もらうしかない
いかにザラ凸であってもベニヤの切り口は始末せねばなるまい。
ケヤキ材を細割りにしてテンコモリな真鍮釘を撃ちまくる。これ
だけ撃てば文句はあるまい。真鍮釘も本望だろうよ。
最後に吾輩のワックス。木蝋とイボタ蝋を湯煎して混ぜ合わせた
もの。コレでいいのかどうかわからないけど・・・・・木蝋は
ともかくもイボタ蝋が硬すぎてどうにもならないのよ。放置10年
の末、これしかないだろうってことで、こうなった。
それにしてもオイルとワックスの併用は下地が荒っぽいベニヤも
あって磨いても磨いても仕上がりの艶がはなはだ微妙でね。しかも
ウヅクリ作業は腕がすぐに疲労するから、休憩10分作業2分となる。
ツルピカスッキリに叛旗を翻すのもけっこう大変なんでっせ、いや
マジで。
今日も今日とてウヅクリに精を出す・・・・・な。店主でした。
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数人のお客さんから聞かれるも、はていつにしようか、決まって
ないのであります。明日27日は営業するけど、明後日は正月用の肉の
買い出しで夜は町会の夜回り、ってェことは今年は明日が最終という
ことになりましょうか。ま、ほとんどの方々にはどっちゃでもえ〜
ことなんですがね。
さておき、昨日は数十年ぶりの現場仕事に勤しんできました。
新しくレストランを営なもうとするお客さん、ほら以前ポストを
作ってあげた方なんだけどさ。奥様主導で、ファクティオに来店
されて、まずはポスト、ホテからにレストランという運び。数回
話を聞き、スペイン料理しかもバスク地方の、考えた私スペインの
画家を調べ、ミロをめっけて、これならカウンター腰壁に使えるかも
と見当をつけ、図面を描き、それがようやく出来上がった次第。
最初に目をつけたのがコレ。ちょうどベニヤ一枚分に入る。細い
線はジグソーで切り込み、いろんな図形は木工染料で色つけした後
透明塗料でコーティングすればよろし
ネットの画像で原寸図を描き、ベニヤに張って、いきなりの切断。
ベニヤの下には10?厚スチロールを敷いて。ベニヤが切れると同時
にスチロールも切る、あたり一面細かい切り粉で往生しましたわ。
ほんでもって染めたのちのコーティング塗装。むろん刷毛塗りで。
でもコレはまだ序の口でね
さらに小さいのは、剣山を使わざるを得ない。母が使ってたものだ。
なんとなく工房の棚に置いといた代物。ここに出番があったか!
んでもって出来上がり。なんとまぁ清潔な感じのミロでんなぁ。
取り付けは真鍮釘、何本打った事だろうて。100や200じゃないでっせ。
400本くらいは打っただろうか。午前10時半から夕方の6時まで打ち
っぱなしだ。
ここにもありまっせ。暗いけど。
こんな仕事頼む方も頼む方だがやる方もやる方だ。材料代は大した
ことないけど手間がかかり過ぎる。切るのは大したことないんよ。
問題はすべての切り口をサンドペーパーで磨くことだ。ジグソーの
刃厚が1.5?、はめ込めば切り口を触ることはできないけど、それでも
切りっぱなしというわけにもゆかないじゃあ〜りませんか。
さらに塗装が2回、間に耐水ペーパーで水研ぎ、この手間は馬鹿に
なりませんぜ、社長! と、言っておこう!!
まだまだあるのだ、この現場・・・・・・・・な、店主でした。
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さんが写真を送ってくれました。
このアンプは、ヤマハのUC-1というもので、パワーアンプB-1の
前面にはめ込んで使うものだ。上の丸形10個が私が作ったもので
ボリューム用。下の四角はそれぞれのボリュームに対応するための
スイッチ。つまり5台のスピーカーを切り替えて聴けるようにする
ためのものなんですわ。
ほてからにこれが横から。木の質感がわかる。ちなみに黄色の
シールはお客さんが貼ったもの、それぞれのスピーカーがわかる
ように番号をつけたんだろう。
これがメインスイッチ。私が作ったのは左側のように見える。
というのは右に比べて、角が甘いようだし厚みもあるからね。
でね、このお客さん。お持ちのB-1が使えるようにしたいと思い
レストアをmazdaluce3000氏に相談され、そこでわかったことを
同好の士の方々にお伝えしなきゃイカンと思っての記事なんだ。
この方、聴いていたB-1が故障し、聴けなくなって5年ほど、修理
しようと思って部品取りのためにもう一台入手したとのこと。今回の
眼目は、もう一台のほう。販売されてから50年ほどのB-1(に限らず
すべてのアンプ)は、どれも部品は劣化してて何台持ってようが中身
は同じ、劣化の程度こそあれ今かいずれか交換しなければならない。
つまり早い話が部品用の2台目は必要ないということ。
部品用のアンプを入手するお金があったら一台のアンプを直す費用
に充てればよろしい。無駄な出費は抑えましょう。伝えたいことは
そういうことでね。
さらに今回わかったことは部品が高騰していることです。アンプの
レストアでは定評のあるmazdaluce3000氏でもそうそうB-1の依頼
があるわけでない。依頼があった時点で購入しなくてはならない
部品を検索することになるけど、そこで現在の価格が判明する次第。
もちろん在庫している膨大な部品はあるけど、在庫していない部品は
その都度入手することになるから。
特にトランジスタ。日本での生産は終了していますから、探すのに
一苦労ということもある。でも、あればまだいい。いずれまったく
無くなった時点でレストアができなくなります。確かに代替え品と
いう手もあるけど、それでも限りはあるし、音色が変わるという心配
は払拭できません。
mazdaluce3000氏のファン(私もその一人)は、その問題を抱え
つつ聴き続けているわけです。いつ壊れるかわからない、時限爆弾の
ようなものでね。現に私のプリとメインの2台は、音が歪んだりブーン
な異音が出来し、来週にでも点検してもらおうと考えてるとこ。ま、
これは大した故障ではないからすぐ直ると思っているけど。
今回のB-1、UC-1は、全国にどれぐらいの保有者がおられるか
どうかわからないけど、同じような悩みを持っておられる方はいる
んじゃないかしら。直そうにもどうしたらいいかわからない、信頼
できる技術者はどこにいるの? そんな方々のために小さいながらも
窓口として存在しているのがファクティオと考えているわけです。
日々、聴く頻度の多少はあれ、つつがなく楽しんでいる音楽が
ある日いきなり変調をきたす、これはちょっと耐えられまへんねん。
齢73才の私、死ぬまで好調な音を楽しみ続けたい。最大の心配事は
オーディオのかかりつけ医のmazdaluce3000氏が健在なこと。
たまに電話して出てこないと「まさか?」といつも思ってしまう。
オーディオ愛好家の皆さん、厄災はいつも突然出来します。その
時にどうしたらいいのか、対策法が判っていれば安心でしょ。
老婆心ながら、一言!
どんなアンプでもOKでっせ・・・・・・な、店主でした。
]]>
が来店されてね、円安で落ち込む日本の底の底のそのまた底に流れる
ツマミ需要が頭をもたげてきたのか、なんてね。
先日は、木工職人の方が開き戸につけるべくペアのツマミが欲しい
と横浜から。いや〜ウチは一個づつしかないから無理だと思いまっせ
と言ったけど、なかなか立ち去る気配なし。矯めつ眇めつどれくらい
経ったか、これは?と手に取られたツマミはまごうことなき同一物。
ヘェ〜あったんだ、あたしゃ驚きましたぜ。ついに探し当てたペアな
ツマミ。いやまったく感心ものですよ。で、結局なんだかんだで6
セットお買い上げ、どれも一個500円均一だから〆て6000円也。
ツマミの客が来ないから展示壁はレコード飾っちゃってるんだけど
そういうわけにはゆかないな、当分な店主。
そしたらしばらく経ってメールでツマミの問い合わせがあったんだ。
天下のヤマハ B-1に付き従うUC-1なるアンプのツマミを作って
くれんかなる依頼。仕事で上京するついでに相談したい、それが
明日だっていうんだから驚くじゃぁあ〜りませんか。とにかく会う
だけあってどうするか決めよう、と思ってたら開店早々お見えにな
った次第。聞けば近江八幡からだと。あいや〜こりゃ無下には断れ
ないぞ。
もちろん実物持参だ。写真左のスイッチが2個、右にズラリ並ぶ
ボリュームが10個。う〜む、はて、どうせよう? いろいろあって
木なら作れそうと伝え、とにかくサンプルを作ってみようとなり。
次の仕事へ急ぐ依頼者が立ち去ったあと、しばし一人ボーッとして
いたけど、とにかくやるだけやってみんべえ、時間を置くとイヤに
なっちゃうからと、早速工房で試作作り。
これが実物、二段になってて周囲にギザギザ加工、位置がわかる
溝が彫ってありまする。
これが裏。ノギスで測って穴の径は6ミリか?
んで出来たのがコレ。旋盤で削って長さに切って穴を開けて、さて
位置確認の溝をどうせようか? ちょっと考えて細い釘を打ち込んで
チョキンと切りヤスッて仕上げてこの通り。まずまずでんがな。
ここまではいい、問題はスイッチだのっし。
摘めまへんがな。小さくて。しかも斜めにテーパーがかかっとる。
裏には穴、狭すぎてノギスが入らない。内側に小さな突起があり
それで本体から出っ張っているスイッチ部品を銜え込もうってこと。
相手は樹脂だもんな、それを木で作ろうってんだから結果はタカが
知れてる。とはいえ丸ツマミだけってことじゃいかん。なんとか
作り上げて、送ったら「作ってください」と。
マジか。丸はOKだけどスイッチが緩いからテープを巻いたら使え
そうと。でもなぁ、緩いたってどうしようもない。できるだけの
ことはやったつもりだからさ。コレで我慢していただくしかない。
昔、子供ためにサッカーボールのツマミを頼まれた以来の難物。
やればできるもんだと我ながら感心したりして。
頼まれて納品したポストの写真が出てきたんでオマケに添付。
まだ途中段階なんだけど、完成写真ないからカンベンしてちょ。
今日は休店でのんびり・・・・・・・・な、店主でした。
]]>
思い立ったワケだ。さっき覗いたら井口材木店のブログが更新され
てるのを読んで、その気になったのよ。それというのも更新が少ない
と書いてねとお願いしてることもあり、人に急かして自分はどうなの
よ! そう思ってね。
齢73にしてなかなかの慌ただしさでね。自ら招いたこととはいえ、
知力体力の劣化もあり〜の、アップアップなんだわさ。ことの始まり
は、町会会長が集まりで幟が古くなったから新しく作りたいと提案が
あり、手を挙げたのがワタクシ・・・・だったかな、確か。
んでね、ノボリのデザインしようと始めたら、MacのPagesじゃ
どうにもならない。しかたないからそれまで逡巡してたアドビの
イラストレーターをどうにかこうにか導入し、記憶を掘りつつ3案
仕上げ、どうせなら東京都の助成金で賄おうと、申請にこぎつけた
と思ってくだはい。無事、メール添付で書類送付、助成許可の諾否
を待つだけ。
姪娘っこが仕事の関係でファクティオを使いたい?、喜んでと
引き受けたものの、約束の日時をすっかり忘れ卵の買い出し、携帯
にどうしたの? あれれ、ってことで急ぎ帰り即☎、どうにか間に
合って数名の女史が集い、後日その中のお一人様がポストを作って
欲しいと言われちまって・・・・・・。
ポストは完成し、無事納品。そんでもってついでに店を作る相談
が持ち上がったのさ。こんな私でよかったら、もともと嫌じゃない
作業だし、なんだかんだと没頭しまくり模型が出来上がった。
模型を作るなんて何十年ぶりか。プルプル震える手をなだめ
すかして・・・・・・こうなった。自宅の一部にレストランを
作ろうってことでね。それにしても写真に撮るとよく見えるな。
ほんでね、コレを持って打ち合わせに行ったら、未完の店内に
ポツンとスツール2脚。実家から持ってきたけど、どうにかなる?
と問われ、使えるかもよ、エ〜加減な返事をして持ち帰りな次第。
図面を描きまくってボーッとしたオツムに気分転換、いざ作ろう、
あっという間に出来上がってしまったやないか
右が原型、左がリフォーム。まるスツールだから3本脚に
決まっとる。アルミ脚を撤去、座を削って、ベニヤの台座を作り、
丸棒を削り、まぁこんなもんだろうってね。あとは布を探してもらい
くるっと巻いてタッカーで留めればオシマイ。
それにしても悪くない出来栄えだ。生まれてこのかた2脚目の
椅子にしちゃあエ〜ンデないかい。こんなにスムーズに出来上がる
とは思ってもみなかったわ。しかも悪くない出来、こりゃまったく
どういうワケかいな。だってさ、日頃これといってな〜んにも作って
ないのに、思い立ってヒョイと作れちゃうんだから、おかしくね?
狐につままれたのか・・・・・・・な、店主でした。
]]>
ダラダラな過ごし方に耽溺、同年輩でバリバリやっているお方を見ると
まさに仰ぎ見るってなもんだ。いやまったく、恐れ入り屋の鬼子母神。
某月某日
裏の農家の奥様からアゲハ蝶の幼虫の差し入れ。最初は黒でそのうち
緑になり、蛹から羽化してという段取りだ。店に置いときゃ客は喜ぶ
話のネタにもなるかも、と思ったものの2匹がダメになり、その都度
それじゃコレと三匹目をいただく。
卓上にガラス器に飼っていたら、ある朝見当たらないのさ。
オイオイまたかよって思ったけど、そのものが居ないからあたり
を見回したら、なんと床上10?上のドア枠で蛹に。スマンのう、
延々1mも旅さしちまってさ。
もう死んじゃってるんじゃないか、だってカラカラだもん。
なんて思ってたある朝、こんな蝶になってたんだ。自然の驚異と
いいますか、とにかく素晴らしい体験ではありました。ちなみに
蛹の抜け殻は今も枠にくっついちょります。
某別某日
わが町下丸子の昔はどうなっていたかを調べ始めた私。ふと神社
にある石碑を思い出し、早速パチリ
こんな写真じゃようわからんだろうけど、大正期に始まった
耕地整理のレリーフ。整理される前のおおよその地図。
でコレが整理後。農地ばかりの当地に工場誘致の目的の事業だが
折しもの関東大震災の焼け出された人々の住宅供給ともなった由。
整理前の農地をトレースして現在の地図に転写すれば、江戸やそれ
以前の地図が浮かび上がるだろうという目論見だ。やってみたら
現在の道路と古道との関係がわかり大喜びのアタイ。こんな喜び
誰もわかっちゃくれないだろうけど・・・・・・・・。
某月某日
一年ほど前だったか突発性難聴になり左耳がある音域で聴こえ
にくくなった。それでも毎日音楽は聞き続けていたけど、メイン
の2wayがどうにも耳障りでね。大きな音量がダメなのかしら?
理由はよくわからないけど、とにかく聴く機会がほとんどなく
なってしまったのよ。
店の地下には2つオーディオセットがあるけど小さい方は不思議
に大丈夫なんだわさ。でね、思い切ってメインを手放すことにした
んだ。自慢じゃないけど私のアンプ類はすべこの世界じゃチィ〜
とは知られたmazdaluce3000の手になるもの。それを一挙に
放出しようってんだから豪気なもんだ。と思ってるのは私だけかも
しんないけどさ。
いずれ近々、ヤフオクに出品されるであろうラインナップは
以下の如し
1 ヤマハ B-2 MOSトランジスタ仕様
2 サンバレー WS-350B 通称樽アンプ KT120仕様
3 パイオニア D-70
4 ヤマハ A-2000 プリ部のみ メインは取り外してある
5 ヤマハ DP-U50
6 JBL D-123 BOXはビクターFB-7
7 〃 FE-85 一式
さあて、今どきこんな重厚長大なオーディオ求める人はいるの
かいな。一番デカイのはビクターFB-7、私の地下に搬入するのも
大変だった。それをまた地上に持ち上げようってんだから、私一人
じゃ無理も無理、大無理! ここは一番孫に手伝ってもらうベェ
ってなこと言ってその気になって・・・・・な、店主でした。
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ホットコーヒーには慣れたが、いまだにアイスの注文にいささかの
緊張が心をよぎる。加えて、今年は客数が増えたのか(日々の来客数
はチェックしていない)、やけにアイスコーヒー(冷コー)を頼む客
が増えきている感じ。そのたんびに緊張するのはやだ〜、ってことで
対策に着手。
氷たっぷりのグラスに、熱いコーヒーを注ぐのが何となくイヤでさ。
ある程度まで冷ましてから氷たっぷりに注ぎたいというのがそもそも
でね。
まずは、これにペーパードリップで抽出。キンキンに冷やして
おけば60度程度まで一気に下がる。が、問題はそのあと。なかなか
冷えてくれない
ならばと、斜めにするジグを作る。直立よりはいいが・・・・・・
思い立って、こんなん出来ました。水で冷やそう、スイカみたい
にね。でも冷えるスピードが遅い。でかいジョッキ?の底だけに
熱いコーヒーがあり、その部分だけがすぐ熱くなってしまうやんけ。
それに狭い厨房にゃデカすぎる容器
ってことでこの容器に
これを作り
このように冷やそうってワケ。淹れたてのコーヒーは、第一容器
で60度程度まで下がり、この第二容器でシャワーを浴びれば常温
程度まで規定時間内に下がることがわかってまずは一安心だ。
ガラスの容器の前にはステンレスで試して大失敗。なかなか冷め
ないステンレスは、熱いコーヒーも冷めにくいってことで、それに
気づかない愚かさよ。熱伝導が最もいいガラスで、水道水で冷やす
のが最良の策だと証明されたんだわさ。
熱い夏にいきなり川に飛び込めば心臓発作が心配、それと同じ
ことがコーヒーにもあるんじゃないか。別に科学的なデータがある
ワケじゃないけど、味も変わるかもしれない。あくまでも心情的
にだけど。足から川に入り、胸に水かけて、そろそろと浸かる、
これが子供の時に教わったこと。それと同じことをコーヒーでも
やってみようと。
もちろんグラスはキンキンに冷やし、最後までコーヒー味が
失われない氷の量を実験すればほぼ完成形だ。ただね、これは
あくまでも一人分でのこと、二人三人となれば話は別。量が多く
なれば冷めるにも時間がかかる。一杯なら5分程度で提供できる
けど、数杯分だと果たしてどれくらいの時間がかかるのものやら。
一件落着?・・・・・・・・・・・な、店主でした。
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暑気払いにこんなん用意しましたけど、どうでっしゃろ
以前何かの拍子に出くわしたもんだけど、良くない? コレ
あたしゃゴッツぅ気に入ってるんだけど。
さてと、3食付きケアハウスだ。コレも以前、東京新聞に掲載
された主婦・浅野初子さんの投書。兵庫県にお住まいで御年95才。
この一文がいたく気に入り、切り抜いて保存して幾年月ぞ。茶色に
変色してしまった。全文を転載します。
95歳になった。これまで乗っていた26インチの自転車が怖く
なって、足が地面に届く24インチの自転車を買った。だが、なか
なか適応できず、新しい自転車も乗るのを怖く感じて歩くことに
した。夫婦2人分の買い物や料理が面倒臭い。日本女性の平均寿命
86歳をはるかに超え、「もう料理、いや」と言っても良いのでは
と思っていた。
先日ついに3食付きのケアハウスに引っ越した。外出は自由で、
よく散歩するが、食事の時間になれば食堂へ行く。おいしくあり
がたい。でもふと考えた。私は食事に寄ってくる羊と同じでは
ないかと。私95歳夫90歳。夫婦とも病気もせず、いつまで生き
るのか。どんどん進む世の中についていけず、困ったと言って
死ぬわけにもいかず。
短文なれど、心に残る。95歳からみれば73歳なんてまだまだ
若輩なれど、御心内を理解できる年齢といって差し支えないだろう。
淡々とした生活の中にそこはかとないユーモアが感ぜられ、ひと時
お茶でも飲みながら話してみたいもんだ。
今日の話は昨日の続き、今日の続きはまた明日
・・・・・・・・・な、店主でした
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年齢によるものなのか。暑さに限らずこらえる力が弱くなっている
ような気がする。テレビに向かって文句言ったりさ。ウディ・アレン
が言ってたように、いずれビニール袋を手にスーパーで叫んだりする
のかもしれないな。
当店でできるほぼ唯一の暑さ対策、ドア開けっ放し作戦。店奥の
網戸があるから風は通り抜けやすくなる。もちろん、これも風がある
時の話。無風にはほとんど効果なし。
窓に目隠しを作った。通行人が通るとつい見ちゃう、目が合う、
合っても困りはしないけど、以前から作ろうと思ってた代物。
昔の家で使っていた雪見障子の上下する障子の桟を転用。まぁまぁ
かな。
中から。ちょっと隙間が大きすぎるけど、これだけしか桟がないん
だから仕方ナス。
構造はいたってカンタン。取り付けはこんなふう。
ずいぶん前に裏の農家からアゲハ蝶の幼虫をいただき飼育していた
んだけど、次々と亡くなって今は三代目。この写真は二代目で、この
あとすぐに入寂してもうた。頂き物?を亡くして心苦しくお詫び?
方々ご報告したっけ、すぐに三代目が届き、今日緑に脱皮したとこ。
なんとかこのまま無事に羽化していただきたいもんだ。
店の奥にチンマリな机を作る。
常連のT女史専用。この方こけしを作ったり絵を描いたりで、家が
狭くて作業できない苦境を救うべく。
目隠しのブラインドをつけ、こんな感じ。
引き出しも必要だろうとの親心。なんて優しいんだ。
なにかしら作ったり描いたりする方がいれば、作品展示ができ
まっせという店だけど、もっと積極的に製作スペースを作っちゃえ
ってことでね。作ることが専業ではないけど、置きっ放しにできる
机があれば、空いた時間にちょっと立ち寄って作れるでしょ。
またパソコンを使うスペースにもなろうし、ちょっと書き物にも
使えるかも。まぁ、そんなことを問うお客はめったにいるもんじゃ
ないけどね。
規模の大小を問わず、サービスってのはめったに出現することが
ないリクエストにも対応するのが本筋だ。懇意にしている天ぷら
定食屋には、年数回あるかどうかの子供客にお茶碗や箸を用意して
いるもんな。高名なホテルでは風邪薬はもとより裁縫セットもある
なんてことを耳にしてたから。
これからが本番、暑さ対策よろしきに・・・・な、店主でした。
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あるが、洋画に限定された映画評だったから邦画(日本映画、念為)が
俎上に上がらなかったのが残念だった。しかし、亡くなった後300本の
映画評が一冊にまとまり、思い立って上位にランクされた映画をリスト
アップしてみた。尊敬する彼が、推薦する映画を見て見たい下記のように1927年から1996年の約70年間に31本
の映画が並んだワケだ。
1 |
80 |
忠次旅日記 |
27 |
日活大将軍 |
伊藤大輔 |
2 |
80 |
御誂次郎吉格子 |
31 |
日活太秦 |
伊藤大輔 |
3 |
80 |
生まれてはみたけれど |
32 |
松竹蒲田 |
小津安二郎 |
4 |
80 |
国士無双 |
32 |
片岡千恵蔵プロ |
伊丹万作 |
5 |
80 |
抱寝の長脇差 |
32 |
嵐寛寿郎プロ |
山中貞雄 |
6 |
80 |
伊豆の踊り子 |
33 |
松竹蒲田 |
五所平之助 |
7 |
80 |
浪華悲歌 |
36 |
第一映画 |
溝口健二 |
8 |
80 |
限りなき前進 |
37 |
日活多摩川 |
内田吐夢 |
9 |
80 |
姿三四郎 |
43 |
東宝 |
黒澤明 |
10 |
80 |
安城家の舞踏会 |
47 |
松竹大船 |
吉村公三郎 |
11 |
80 |
晩春 |
49 |
松竹大船 |
小津安二郎 |
12 |
80 |
また逢う日まで |
50 |
東宝 |
今井正 |
13 |
80 |
麦秋 |
51 |
松竹大船 |
小津安二郎 |
14 |
80 |
七人の侍 |
54 |
東宝 |
黒澤明 |
15 |
80 |
二十四の瞳 |
54 |
松竹大船 |
木下恵介 |
16 |
80 |
浮雲 |
55 |
東宝 |
成瀬巳喜男 |
17 |
80 |
幕末太陽伝 |
57 |
日活 |
川島雄三 |
18 |
80 |
独立愚連隊 |
59 |
東宝 |
岡本喜八 |
19 |
80 |
キクとイサム |
59 |
大東映画 |
今村正 |
20 |
80 |
宮本武蔵 五部作 |
61 |
東映京都 |
内田吐夢 |
21 |
80 |
古都 |
63 |
松竹大船 |
中村登 |
22 |
80 |
五番町夕霧楼 |
63 |
東映京都 |
田坂具隆 |
23 |
80 |
飢餓海峡 |
65 |
東映東京 |
内田吐夢 |
24 |
80 |
心中天網島 |
69 |
表現社、ATG |
篠田正浩 |
25 |
80 |
津軽じょんから節 |
73 |
斎藤耕一プロ、ATG |
斎藤耕一 |
26 |
80 |
砂の器 |
74 |
松竹、橋本プロ |
野村芳太郎 |
27 |
80 |
男はつらいよ寅次郎相合い傘 |
75 |
松竹 |
山田洋次 |
28 |
80 |
幸福の黄色いハンカチ |
77 |
松竹 |
山田洋次 |
29 |
80 |
復讐するは我にあり |
79 |
松竹、今村プロ |
今村昌平 |
30 |
80 |
本覚坊遺文 千利休 |
89 |
西友 |
熊井啓 |
31 |
80 |
Shall we ダンス? |
96 |
大映、日本テレビほか |
周防正行 |
※左から、リスト番号、採点、タイトル、年月日、製作、監督
これを書くに当たって安城家の舞踏会、男はつらいよ寅次郎相合い傘、
そして伊豆の踊り子を観た。伊豆の踊り子は昭和8年、むろんというか
無声映画ですわ。You Tubeで観たけど音楽も弁士もなく、場面の合間
合間にセリフが字幕で説明されるんだけど、慣れればさしたる不自由も
なく思った以上にスンナリと物語に入り込めました。さすが五所平之助
単なる踊り子と学生の淡い恋にとどまらないことに納得。以後の同作と
は違うことに会社の方針の違いも理解できたりして。
キクとイサム:
以前から知ってた映画、双葉さんご推薦とあれば観なければイカンと
DVDを入手。主役は黒人ハーフの姉弟と北林谷栄演じる祖母の三人。
これも知ってた。福島の片田舎が舞台。黒人ハーフが主人公とくれば
当然のこと人種差別がテーマになると思っていたけど、それは一部で
しかないことが新鮮だった。近時ありがちな問題を訴える目的の映画
にあらず。村の中での差別はあるけど、いたずら盛りの子供ならではの
やんちゃぶり、大人に叱られてもどこ吹く風、差別に傷ついても
いっときのことで、すぐに遊んだり手伝いをしたり、いつも通りの
生活がある。
それが自然な流れで物語られていることに感心。細々とした悩みは
あるけど、全体を包む伸び伸びとしたおっとり感にも心打たれたワイ。
子供が重要な役割を占める映画は、生まれてはみたけれど、二十四
の瞳もあるけれどこの映画の二人は負けず劣らずの良さでね。確かに
古さは感じるけど、今の私でも十分に楽しめる映画であり80点の
評価は納得できるものでありやんす。
老婆に定評のある北林谷栄はいつも通りの役者ぶり、主演の姉弟も
達者なもんでね。ワザとらしさなんてこれっぽっちもない。監督・
今井正は子供の扱いがこんなにも上手だったのか、ちぃとも知らな
かった。
古都:
赤瀬川原平のエッセイで触れられてて気になってた映画。
川端康成原作、主演は岩下志麻が一人二役。主役は京都そのもの、
筋立ては京都を生かすための脇役でしかない。巻頭、京文化の象徴
でもある町家や格子などいくつかのカットが連続し、見事な映像美
にうっとりだ。大げさでなく身を乗り出す態の私。父母に宮口精二
・中村芳子は出番が多いからまだしも、柳永二郎、東野英治郎、
浪花千栄子、田中春男らの芸達者がたった1シーンだけ演じる
贅沢ぶりに驚く。今さらながら当時の豊富な役者陣に涎止まらず。
川端康成の小説は読んだことないけど、こういう世界なんだろう
な。滅びゆく日本文化や人情の機微、73歳になった私にとって日頃
感じる感慨は同じようなものだ。とすれば小津安二郎や成瀬巳喜男
と同じように年齢を重ねないと理解できないのかもしれない。
さらに撮影の成島東一郎にも拍手喝采だ。落ち着いた色調で
いかにもな古都の雰囲気を味わえる。着物や帯、座敷の箱階段、
涼しげな簾(すだれ)などの調度もおさおさ怠りはない。う〜む。
未見の映画残り少なし・・・・・・・・な、店主でした。
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