お土産は買うもんじゃない、ってか

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     今週の月曜日、NYから帰ってきたんだ。なんかコッパズカシクってNYに行く

    こと誰にも言ってね〜の。恥ずかしさの根っこがどこなのか自分でもワカランの。

    唯一、お友達のT野井さんだけはコソッと伝えたけど。で、お土産だ。シャレの

    効いたもんをと思っていたけど、なかなかないんだ、これが。ライブハウスで

    売ってたチン恋モノが唯一面白がってくれそ〜っ、これならニヤリとしてくれる

    かも。でもなぁ、サイズが小さい、小さすぎるんだ。こりゃショボイな、なんか

    もちっとボリュームのあるもんが必要な気がする。考える間もなく作ることに。

    フツウ、土産は買うもんと相場は決まってる、作るという考えはそうそう湧く

    もんじゃないと違う。ひっそりと旅して、帰ってきて、一人秘かに土産作りに

    精を出す。なんか物語になりそーでイイと自画自賛。

     

     さて、NY出発前に、学校の講師仲間のK田しぇんしぇいからレコードはいらん

    かねとのお誘いがあり、ほならもらっときまひょかとなり、教室にドサッとてんこ

    盛りとなって、それを昨日地下に運び込んだんだ。K田氏の兄が高名な音楽評論家

    で亡くなって数年経って、整理の結果ということなんだろうな、きっと。

     問題は置き場所、地下に置く事は既定路線だが、場所は一カ所しかない。

     左の壁に、寝ている板を取付けて棚にするっきゃない。でもなぁ、この板は

    T野井さんのライブのときのベンチだもんな、切ったらベンチ復活はあり得ず、

    あぁ無情。それでいいのか? しかし、差し迫ったレコードの無言圧力は喫緊の

    課題だ。あぁ無情×2。ゴメンよカンベンな。ライブやるときにゃ対策講じる

    からさ。ぶつぶつあれこれ考えつつ逡巡しつつ

     ホントに切っていいのか? ええい!ままよ! あとはどうなろきゃーなろ

    たい、自慢のジグソーの登場だい。

     あ〜ぁ、切っちまったげな。

     もう後戻りは出来ませんぜ、ダンナ。ベニヤで脚を作り

     こんなふうに取付けて

     ハイ! 出前一丁ってなもんだ。枚数数えてみたらペラ(一枚LP)がおよそ

    200枚といったところか。これにBOX入りが33セット。〆て300枚くらいかな。

    この写真の左側、白いBOX3セットをとりあえず聴いてみた。ホグウッド&

    エンシェントのモーツァルト大全集。いや〜イイんだ、これが。このセット

    だけでも貰った甲斐があるもんたい。

     

     考えてみれば、持ち主はプロの音楽評論家だから、特定のレコードに淫する

    なんてことあるわきゃない。数回聴いて評を書き、それが次々ということなら

    レコードは新品同様であるはず。その他のLPも確認してみたらピカピカでね、

    アタイの予想は大当たりィ。ウレスイのう限りなし。

     

    王政復古、ついでにレコードもね・・・・・・・・な、店主でした。

     


    偉大なりgoogle map

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       五月某日。店電リリンと鳴り、はて誰? と出たれば、グーグルマップ関係で、

      フ〜ンとか思いつつ、聞けば御店内部を360度グルリと紹介しちゃうってのは

      どうだんべと。な〜るほどね、ストリートビューの次は路面店の中にまでカメラ

      持ち込んじゃおうってアイデアか。ま、次なる一手としちゃ至極妥当な展開で、

      考えてみれば当たり前だけど、それにしてもこんなちっちゃな店まで声を掛ける

      ことにいささか驚いたんだわさ。そうやって次々にアタックしてんだな、とね。

       

       オモロそうだし興味はあるけど、それってお高いんでしょ? それが二万円

      程度でOKと聞き、再度ビックリ。なんて安いんだ。オフィスから☎して、見込み

      ありそ〜なら営業が赴き、契約成功ならカメラマンが撮影し、画像処理する、

      その手間たるやなまなかなもんじゃないっしょ。どうしてそんなに安いの?

      って聞いたんだ。そしたらさ、大きな店なら写真一枚だけじゃ収まらない、

      何枚か追加されればけっこうな金額になる、でも大きな店ってのはそうそう

      ないから、アイドルタイムを利用して小さな店で小銭を稼ぐって作戦なのね。

      ヘェー、ナルホド、ってことで即決したわけ。

       

       でね、ウチは民泊もやろうと思ってんだけど、そっちも一緒にやれるのって

      聞いたらOKだと、費用はFACTIOと民泊FACTIO INN両方で3万円くらい。

      最初の☎で聞いた時にすぐにFACTIO INNを思いついたんで、FACTIOの方は

      あくまでつけたしなんだけどさ。ってことでFACTIO INNも見てもらった。

      でもね、INNはまだ完全じゃない、照明もないし、作り直しもあるんで後日

      にしてちょ、まずはFACTIOの方からお願いしまっす。

       

       後日、若きカメラマン一人で来て、魚眼レンズのみのカメラでチョチョイの

      チョイと撮影して、お金を振り込めばネット上に公開されると言われたのだ。

      そしてある日、☎で画像アップしましたと連絡が入り見たもんせ。

      1、まずgoogle mapの画面にして、factioで検索する

      2、マップ上に位置が表示され、表示部分に指差しポンすると

      3、店外観と店内写真、いずれも下に楕円マークが表示されてて

      4、店の外観をポンすれば、入口前に奥への⇧

      5、それをポンすると、店内に誘われて

      6、グルグルと天井、床までじっくり見れる

       

       と、こういうワケだ。イヤ〜実に不思議だ。どうしてこんな画像が作れる

      のでせうか? アタイには皆目わかりせんのダ。魚眼レンズだからとんでもない

      とこまで写っちゃうからさ、撮影してるとこ見れなかったのよ。だから何カット

      でこの画像が出来上がるのかワカンナイの。撮影後に一応画像は確認させて

      いただいたけど、キュウ〜とダンゴムシみたいに丸まった画像だったから、

      仕上がりのイメージ皆無でね。

       

      ヒマがあったら覗いてみてくりゃ賛成・・・・・・・・・な、店主でした。

       


      山原や

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         昭和52年から21年間続いたNHK沖縄放送局の「あたらしい沖縄のうた」、

        当時のうたの応募者をBIGINが訪れる番組を観た。BIGINのメンバーも、聴き

        ながら育ったということで、真っ先に訪問した方が仲地脩瑛(なかちのぶひで)

        さん。仲地さんが作詞作曲自演したのが「山原や(やんばるや)」で、番組で

        曲が流れていたのを聴いてドびっくり! まったくもって、いいんだこれが!!

         

         沖縄音楽の扉を開いてくれたのはネーネーズ。それまで耳にしたことは

        あってもCDを買うに至らなかったけど、ネーネーズは別。とりあえず二枚組みを

        入手して折りにふれ楽しんでいたんだ。中でも「島々清しゃ」にココロを打たれ、

        演奏メンバーにライ・クーダーがいることを知り、ならばと彼らと共演した

        「コザdabasa」を入手。もちろんこれもイイ。

         

         「島々清しゃ」は、作詞・久米仁、作曲・普久原恒勇。上記の番組の中でも

        普久原恒勇さんのところにも訪れている。この曲を最初に聴いたとき、てっきり

        古謡だと思ったんだけど、さにあらず。いろんな方々が唄っているけど、私は

        なんといってもライ・クーダーとネーネーズが共演したのが一番、編曲もイイし

        スライド・ギターの音色ともピッタンコでえもいわれぬ雰囲気を醸し出すことに

        ウットリ。

         

         それはそれとして今回の主役は「山原や」だ。録画しておいたけどなにを

        勘違いしたものか消去してしまってたのよね。まぁ、アマゾンで探せばいいか

        なんて軽く考えていたワケ。でもって、探したけれどないんだこれが。第一が

        「山原や」の曲そのものが見つからない。曲はアタマに刻み付けられているけど、

        ないとなるとなお一層聴きたくなるのが人情。あれれ、まいったな、どうせよう。

         

         BIGINが歌ってるCDをめっけて、図書館で借り出して聴いたけど、仲地さんの

        ほうがぜんぜんいいの。どうやら仲地さんは「山原や」の一曲しか歌っていない、

        いわばアマチュアだ。BIGINはプロでしょ。どうしてアマチュアのほうがいいの?

        それって変じゃない? 仲地版「山原や」は、行ったことのない山原の風景が

        眼前に浮かび上がるっていうかさ、現地の雰囲気がまざまざと見えるような気が

        するけど、BIGINにはないんだ。ま、それがわかっただけでも借りて聴いた価値

        はあったんだけどネ。

         

         で、なおも捜索は続き、ようやくオークションでEPをめっけて即1000円で

        落札し、届いたのよ。

         ディスコメイトレコードで作られた見本盤だ。イラストも仲地さん。番組の

        中でも画家であることが紹介されたからな。さもありなん。

         こんな人だ。

         

         あらためて聴いてみると、やっぱりいい。ものすごくイイ。9才で目覚め、

        12才からどっぷりと音楽に親しんできたアタイがこの曲はイイと断言する。

        彼が歌う他の曲も聴いてみたいけど、そんな気ぜんぜんないんだろうな。

        歌い手としての才能は有り余るほどだけど、そっちにゃ興味ないってこと

        なんでしょ。不思議な人がいればいるもんだのっし。

         

         メロディはシンプルで何度も繰り返す。歌詞も山原の風景、子供のときに

        遊んだ思い出といったものだ。ギター二本のみの伴奏が一番、二番はピアノと

        数人のストリングス。たったこれでけの構成で、胸がしめつけられるような

        郷愁がココロに溢れて来る。私が遊んだ米沢の山河と沖縄とじゃ遠路はるばる

        の距離を隔てているけど、まったくもって同じような心持ちになってくる。

        ひねたアタイのココロにエモーショナルな感情を呼び起こすなんざ、役者や

        のう。

         

         名曲であるにもかかわらず誰も歌っていない、唯一BIGINだけってことはさ、

        仲地さんが拒んでいるんじゃないのかしら。自分で歌ったのだって見本盤だけ

        だから、ごく少量のはずだ。きっとレコードやCDに録音させてほしいという

        誘いはあったんだろ。なんたって名曲だし歌唱力も抜群だから、ほっとく

        わけがない。下世話な話だけど、著作権や売り上げの収入だってあるだろうに。

        よほど肝が座っとるんだろうな。会ってみたいな。でも会ってくれないだろうな、

        そういう人に違いない。

         

         ま、そんなことはど〜でもイイのんじゃ。手元にドーナツ盤があって、いつでも

        聴けるわけだから。

         

        知らない曲はまだまだあるのと違いまっか・・・・・・・・・な、店主でした。

         

         


        マグロの顛末

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           茶箱を改造してインテリアにという世界がある。その脚を担当してるのがアタイ。

          面白半分で始めたものの、近頃妙に数が増えてるんだ。アタイの仕事(たって大した

          ことはやってないんだけど)にも差し障りが出て来るぞ、と請求書をひも解いて

          みればやっぱり年々増えてるじゃんか。アチラ様は商売繁盛でけっこうなこと

          だけど、こっちにしてみれば増え過ぎはストレスになる。なんたって同じものを

          大量に作るのは超苦手だからさ。でも数量制限するのもなんだし。第一制限の根拠

          がない。とはいえ、このまま放置することも相成らん。はて、どげんしたらよかろう

          ばい。

           

           そんな中、こんなもん作れるとの相談があってね。茶箱仲間でバッグを作る方

          からなんだわさ。

           楕円の板、真ん中に穴が開き

           断面はこうなっちょる。隙き間はおよそ1.2ミリ。こんな溝を加工するなんて

          機械じゃじぇったいに出来ませんて。二枚の板を張り合わせなくてはならない

          のは当然だ。相談を受けたとき、え〜! 出来ないことはないけど、面倒くさい

          じゃんか。楕円の端面をまぁ〜るく削るのも以下同文。やって出来ないコトは

          ないけど、積極的なやる気はまったくナッシング。しかも作るのはたった一個、

          知人友人に頼むことなんかこっ恥ずかしくって出来るわけがない。そんならって

          ことで講師をしてるガッコのアシスタントに丸投げしたわけ。

           

           材料は黒檀だ。高いでっせ、と伝えても依頼主は動じることはない。この板、

          籐で編んだバッグのてっぺんに使うということで、1.2ミリの隙き間には籐(皮

          籐)を薄く削って差し込む仕様。お持ちいただいた実物バッグは実に見事な

          仕上がりで、これなら相当高価であるに違いない、黒檀の値段など微々たる

          もんなんだろと納得したわけなの。

           

           でね、懇意にしてる材木屋さんに黒檀ありまっか?と聞いたら、一本だけある

          と。そもそも黒檀は、黒と茶色のまだら模様がフツ〜で、真っ黒くろ助は

          「マグロ」といって非常なる希少材とのこと。う〜む、そういうことかい。

          その希少材が一本だけあると。しかもですよ、板の厚さは依頼品とピッタンコ。

          一応値段はと聞いたら6000円ってことで、即受け取りにいったワケ。

           

           受け取る際にさらに質問だ。マグロは真黒の意味らしい、どうしてマグロが

          ないの? そりゃダンナ、大手の楽器メーカーが買い占めてるんでさ、ギター

          やチェロ、バイオリンなどの指板にはこれでなくっちゃいけねえってね。

          ふ〜ん、なるほど、そういうことと相成っとるのか、拙者ち〜とも知らなんだ。

          そんじゃ、なにかい、も一個欲しいとなったらムリなのかい? そ〜でもねえ

          んでさぁダンナ、蛇の路はヘビってね。アッシの仲間で一軒だけ秘かに数枚

          隠し持ってる奴がいましてね、そいつに頼みゃぁ明日にでもご用意いたしやす。

           

           ま、そんなこんながあって、出来上がってきたのがきのうのこと。開梱して

          みればおおよそのかたちは出来ているものの仕上がりはイマイチ。っていうか

          イマニイマサン。これじゃ到底そのままお渡しすることは出来ない。あ〜ぁ、

          オレ様が大嫌いな磨きをせにゃならんのか。

           黒檀をどう思ってるんだ!とココロでつぶやきながら耐水ペーパーで磨き

          始めた。1000番、1500番、2000番で水をつけながら段階的に磨く。あ〜

          いやだいやだ。大体ですよ、黒檀っていえば金額もさることながら硬さも

          一級品、ってことは磨けば光る玉散る刃のごときでしょうが。それを精々が

          200番程度のペーパーで磨いたところでどうになるもんでもない。ピッカ

          ピカに磨けばそれ相応の手間賃は用意されるのに、磨き痕が残ってるんじゃ

          黒檀に対して恥ずかしくないか? 依頼主の予想を超えた仕上がりこそが

          仕事ってもんじゃないのか。

           

           と、作ってくれたアシスタントに一言教え諭してやろうかと思わないでも

          ないが、物言えば唇寒しなんとやら面倒くさいが先に立つ。でもなぁ、やっぱ

          言ったほうがいいんじゃないか。年取るといろんなこと思っちゃうもんでね。

           

          さてと、磨きに取り掛かりますか・・・・・・・・・・・な、店主でした。

           


          宙づりのミス・ブランチ

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             ブログご無沙汰だなァ〜と思いつつ、これといって書く事もないからの放置

            プレイ。ようようの思いで300個の脚を作ったけど、新味ないし。日暮らし

            寝てるわけではないけど、さりとてといった具合。

             地下への階段、手すりの束(つか)を作ってみた。奇妙なかたちだな。

            こうしたかったわけじゃない、こうなってしまったのだ。ちょっと見カンタン

            そうに見えるでしょ。あにはからんや、けっこうむずかしくってね。ヒヤヒヤ

            しながら加工したわけだけど、わかんねェだろうなぁ。

             手持ちのCDは聴き飽きてもうて困ってたのよね。これはDVDでも同じこと

            なんだけど。そこでふと思い立ったのがレコード鑑賞。さっそく聴いてみたら

            あれれ? こんな音であるはずがない! 販売目的で預かっていたDENON

            PRA-2000Zに繋いでみたら、オウ、オオゥ! これですよ、アタイが求めて

            いたのは。で、売価を確認して入手することに。このプリアンプ、mazdaluce

            3000氏が苦労した完全レストア版だ。

             で、おととい。知り合いの講師から要請のあったVHDプレーヤーとソフト

            を持ち帰る。昔むかしのその昔、ビクターから販売されしものたち。う〜む、

            観れば干渉縞が画面に出るんだ。画像は見れる、けど縞模様ががね。ま、

            しばらくは観てみっか。

             そんなこんなで一段落のここ数日、これをやっつけねばなるまい、と。

            当地ミニミニホテルの天井照明が裸電球では、いつまでたっても開業できず、

            だらしないことこの上もなし。でもなぁ、一体どんな照明にすればいいんだ?

            ずいぶん前から考えてはいたけど、さっぱり考えつかないんだから仕方ない。

            あ〜ぁ、どうせようの期間はけっこう長かったもんせ。

             

             なにか良いアイデアはないもんか? 和室だから杉材か?とか、和紙か?

            とか。あ〜でもないこ〜でもないと折りにふれ考えていたのよね、一応。

            でね、やっぱこれしかないかと思い至ったのが「ミス・ブランチ」。

             これだ。昔むかしのその昔(こればっかだな)、この椅子の切片が販売

            されたことがあってね、高かったけどこんなチャンスは絶対にないだろと

            思ってローンで入手。7万円だった。

             それがコレ。キレイでっせ。なんたって買ってからしまいっぱなしだった

            からね。これを宙づりにして照明器具にしようとね、思ったワケなんだわさ。

            アクリルに封じ込まれたバラの花。ここに5Wのミニ電球を20個仕込めば

            キラキラ輝いて、悪かろうはずはない。もちろん、アクリルに加工は一切

            出来ません。枠を作ってそっと置くだけ。落下しないように、熱で劣化

            しないように、盗まれないように、和の雰囲気もいるし、かといってコテコテ

            でもアカン。

             材料はウォルナットとすぐに決まった。吊り下げの構造体としてね。で、

            どんな構造にするか。アクリル面はできるだけ見せたいじゃないっすか。

            細い部材でミス・ブランチの失礼にならないように、アレコレ考えた末に、

             これで行くかと。わかんないっすよね、これじゃ。単なる部品図だもんな。

            いいものに出来上がったら記事にしますからネ。

             

            これを観るだけでも泊まる価値有り、にしたい・・・・な、店主でした。

             


            玉虫厨子

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               髪を切ってもらって後、帰路代官山のTUTAYA。いつもなら青山のイッセイ・

              ミヤケの6店舗巡りをするんだけど、表敬訪問したばかりでね。せっかく出掛け

              て、このまま帰るのも癪ということで。これといって観たい映画はなけれども、

              今日は緒方拳と思って探したけれど、未見の映画はいと少なく、ならば

              三國連太郎か。検索してたら「玉虫厨子」のナレーションやってて、えっ!って

              感じで観たワケざんす。

               

               教科書でお馴染みの、コレだ。真っ黒くろ助でなにもわからない。一体

              どんなものが描かれていたんだろ? そ〜いえばそうだとふと思い付いてね。

               近くに寄ってもわからない。なんたって国宝だからな、誰も近づけない様は

              まるで原発みたいだ。元々に作り直されたこの部分は、実はこうらしい

               こういうふうになっちょったワケだ。アタシャ、驚いたネ。なんてモダン

              なんだと。中央に聳えるのは山なんだろ。てっぺんに家、下の先っぽにも家、

              周囲に天女が舞ってるし、雲もたなびいてる。へぇ〜、こういう具合になって

              いたんだ。それにしても当時のセンスはどうだ、まるっきりモダンアート

              じゃんか。そう思いませんか、各々方。

               下に見えるは月か? ウサギがいるように見えるもんな。描線が細い

              のにもちょいと驚いたなぁ。それに線の太さが均一なことも。アタイなら

              もちっと太細の差をつけたいとこだ。

               作られた厨子は二体(この呼称合ってるのかな)。元々を復元したのと

              平成風にアレンジされたものだ。手前、下棚板は錺金具取付け後、上は

              取り付け前。上板、緑に見えるのは玉虫の羽だ。

               集められた玉虫の羽、3000枚とか。日本のみならずアジアから集められた

              とのこと。それにしても費用は一体いくらぐらいかかってるんだろう?

              ついつい下世話なこと考えちまう。

               巾数ミリにカット、それを並べて、接着して、最後にゃ金具で隠してしまう。

              なんてこったい、おそれ入谷の鬼子母神だ。ちなみに、羽をそのまま接着出来ず、

              一度湯通ししたとのこと。羽を煮るんかい!

               屋根は板から切り出す。多分ヒノキだろ。

               漆を塗り、金具を付け(上部の黒と赤のコントラストがなんかスゴイ)

               組み立てる。まったくもって素晴らしい。屋根は2つに分割されてて、

              これは下の屋根。ヒノキを削り出して、漆を塗るんだけどさ、30センチ四方

              を塗るのに3〜4時間、仕上げに炭で研ぐのに数倍の時間がかかり、さらに

              それを数回繰り返すんだと。根気に脱帽だい。

               で、この方が施主様。おっとりしとるんだ。完成する前に亡くなって

              しまったとのこと。完成を目にすることなく、亡くなってしまったことは

              もちろん心残りだろうけど、作る過程を見れたことだけできっとかなり

              満足してたんじゃないかしら。自分のお金で、今まで誰もやろうと

              しなかった美術品を模作しよう、ついでに平成版も作っちまおう、たまに

              出掛けて作業を間近に観て、感心もし、出来上がりを想像もする、そんな

              体験はまるで1300年の時を遡って往時の名工の仕事ぶりを見れることに

              通じることだろ。

               

               自分の持ち金を何に使おうか? 何か買うにしろ、どっかに出掛けるにしろ、

              なにか作るにしろ、元は自分のお金だからだれにも文句は言われない。誰に

              迷惑をかけるでなし、後ろ指を指されることなんかじぇんじぇんアリマセン。

              それが気持ちいい。きっと製作に携わった職人の方々もそういうことわかった

              上でのことなんじゃないか。だから、きっと気持ちよく仕事出来たんじゃ

              ないだろうかネ。

               

              いまどき気持ちのイイことでありました・・・・・・な、店主でした。

               


              ダンゼンめろでぃ派

              0

                 音楽は、メロディとリズムの2つの要素で成り立ってるんじゃないのかな。

                よくわかんないけどさ。そもそも、音楽は一定の時間の中で、音の高低と長さ

                がウマイこと組み合わさって出来上がってるもんだ。でも、それだけじゃなく

                強弱もあるな。フォルテとピアノか。そんじゃ、高低と長さと強弱ってこと

                になるんかいな。よくわかんないけどさ。多分そういうことなんだろ。

                 

                 太鼓は高低があまりなく、強弱と長さだけだからリズム楽器(ティンパニ

                は高低つけられるけど)、弓を使う弦楽器は強弱つけられるけど太鼓ほど

                リズムを刻むのが得意じゃないからメロディ楽器、アタイは勝手にそう

                思ってるんだ。小6のときに聴いたプラターズはメロディ中心、だからと

                いうワケでもないじゃろが、今もって聴くのはメロディ主体の音楽に

                どうしても傾く。そんなことど〜でもい〜じゃん、って言われるかも

                しれないけどさ、他人はど〜でもい〜ことでもアタイには気になるのよね。

                コレがさ。

                 

                 リズム派の雄はなんたってジェームズ・ブラウンじゃないか。バックの

                ギターやトランペットもまるで打楽器のような奏法、メロディなんかど〜

                でもエ〜!気分丸出しだもんな。子供んときに観たターザン映画で丸太を

                くり抜いた太鼓(あんなもんホントは使ってなかったと思うけど)を叩いて

                FAXのようなやり取りが昇華してここに在る、みたいな感じ。とはいえ、

                良さは理解出来ることと、CD買って聴こうココロは違うわけでね。つまり、

                イイこたぁわかるけど、いつどこで聴けばマッタク見当つかない有様なの。

                 

                 一方のメロディ派。そりゃなんたってバロック音楽でしょ。17世紀を

                中心にして150年ほど続いたバロック音楽、アタイの耳にふれたのは20才

                くらいのころ。服部幸三さんの司会、FM放送で聴き続けていたのが端緒。

                弦楽器を中心にした小編成演奏、打楽器はなく(多分だけど)、いと優美

                で美しいメロディが淡々と奏でられるのみ、初対面のときから大好きに

                なってしまった。CDもなくLPのみの時代、オープンテープでひたすら

                FM録音し、けっこうな量を眺めて悦に入っていたアタイ。当時、バロック

                音楽を聴く友人なんかいないから、話し相手は皆無、でもそんなことは

                ほとんど気にならない、で今に至る。雀百まで踊り忘れずだ。

                 

                 そんなことに思い至ったのは、ニルソンの名盤に衝突したのがキッカケ。

                彼の数枚のCDを取っ替え引っ替え聴いてるけど、なにがいいんだろと自分

                でも不思議でね。声が好みだということもあるけど、メロディがいいんだ、

                どうもそういうことらしい。そのことに思い当たったってワケ。ど〜りで、

                ロックも聴くけど、なんたってクィーンだしな、そういうことだったのかい。

                で、しばらく前にこれを発見!

                 「バロック音楽の快楽」全5枚。レコードCDともにバロック音楽は、

                そこそこ持ってる。持ってるといっても網羅してるわけじゃないし、系統

                立ててるわけでもない、有名どころから聴き始め、友人の友人といった

                具合に次々とバトンタッチされて、むやみやたらに安物買いの結果でね。

                中味はバラバラなのさ。

                 

                 でも不思議なことに手当たり次第に聴きまくっても、演奏の善し悪しが

                だんだんわかってきてね、ローマ合奏団とかイタリア合奏団がいい感じとか、

                アカデミー室内管弦楽団とかネビル・マリナーがお好みになり、行き着く

                果てに、クリストファー・ホグウッド指揮のエンシェント室内管弦楽団に

                至ったんですわ。引き締まった演奏と音色が素晴らしいとビビビッとココロ

                に響いたんだわさ。で、この5枚組み。演奏はほとんどホグウッド&

                エンシェントだし、これまた大好きなエマ・カークビーが唄ってるじゃぁ

                あ〜りませんか。

                 

                 エマ・カークビーご存知ない? アタイと彼女の出会いは、モーツァルト

                Exsultate Jubilate。清冽っていうのはこういうことだろと出会った

                時からまったくもっての一目惚れでね。彼女を付け回して行くうちに、件の

                ホグウッドとたびたび共演してることを知り、やっぱりね、類は友を呼ぶ

                ちゅうか、叩けよされば扉は開かれんというか、やっと出会えた夢の君と

                アタイは一人自分勝手に思っちょるんだわさ。まさに彼女の声は、バロック

                音楽にふさわしい、天使の声とはこのことだ。妙な色気無用、ただひたすら

                に抑揚と高低を静々粛々と歌い上げることが、メロディ好きのアタイを夢の

                世界に誘う・・・・・・・。ナンチテ。

                 

                 この5枚組み、いろんな作曲家の曲が少しずつ演奏されてる。知らない

                曲も多くてさ、そこから枝葉を伸ばせば知らない名曲と出会える可能性は

                高いと思うのよ。この年になっても名曲と知り合える歓びなんてものは

                若者にはわからんだろうな。すでに、残された時間の短さを知ったアタイ、

                音楽に限らず新しい体験がことのほか貴重でね。たとえそれが世間一般じゃ

                当たり前でささやかなことだとしても、アタイが実感するということの

                一点において非常重大事なんだと言いたい。

                 

                あな恐ろしや、バロック音楽の魅力の虜・・・・・・な、店主でした。

                 


                隠居の道楽

                0

                   カラダが痛い! 筋肉痛の源泉は腿。寄る年波に勝とうなんて思っちゃいない

                  けど、ここ一週間の現場仕事のツケが腿痛に至り、実感真っ最中のこの頃、古今

                  の老人皆様ご同様、年波には勝てないないザンスと諦観してるとこなのダ。

                  ウ〜ム。

                   

                   とある学校の学生ホールを改装するにあたり、造作家具?を頼みたいと相談を

                  受け、図面を描き〜ノ、模型を作り〜ノ、作るお手伝いをし〜ノ、それが

                  終わったワケなんだわさ。そもそも、68才の昔なら充分還暦お年頃のアッシに

                  なんでこんなコト頼むのか。他にもっと適役いるだろうに。そう思わないでも

                  ないけど、居ないからなんだろう、依頼主とは旧知の仲だし、数年演劇ごっこ

                  やったこともあったから、一を言えば十とは言わないまでも五くらいは理解

                  できるから、それでということなのかしら。それにしてもなぁ〜・・・・・・。

                   

                   これが

                   こうなり

                   これが

                   こうなり

                   さらに、こうなったとこもあり。

                   アタイの仕事は、塗り塗り公介。工場で出来上がったパネルを次々と運び

                  出して

                   塗って塗ってまた塗って(炭坑節だなこりゃ)

                   上下で塗り分け、間に緩衝地帯を用意したけど一枚だけ赤がダレダレに

                  なっちまってもうた。アイヤ〜!。スマン失敗してもうた、も一枚作って

                  くれたもうなかれ?  のココロ。パネル運搬だけでアタイの腿は臨界状態。

                   窓側ハイカウンターの脚だ。柱を挟んで左右に長い板のカウンター、これを

                  取付けるためにコンクリ壁に穴を開けるのが大変だった。アタイと義理の息子

                  (娘のダンナ)の親子鷹?で一気呵成になんも考えることなく振動ドリルで。

                  で、脚。二枚の円弧板を2㎝の棒をくっつけて、まずは片っぽだけ後ろと上に

                  固定し、

                   斜めの棒を取付けて、

                   最後にもう一枚を取付けてオワリ。どうってことない構造だけど、今回の

                  工事でほぼ唯一のデザイン的工夫? 後壁が出来て、カウンターが出来て、

                  それを隠れて取付けるには、前からと下から付けなくちゃならん、それには

                  こうするしかないだろ、ってこと。

                   ほんでもって取り付けが終わったら塗装じゃ。テープでマスキングして、

                  塗るんだけど、上面はマンズハァいと容易い。といってもプロじゃないっす

                  から、そこそこ程度。でね、上が終わって隣りのS野嬢が下も塗らんと板が

                  反るよねと言うんだ。そりゃアタイだって知ってるけどさ、下を塗るとなる

                  とニュートンの法則で塗料がね、ダラダラと落ちるからさ、やらなくても

                  いいかって思ってたんだわさ。そこへ確認のお言葉、やっぱそうかい、塗れ

                  ってことなんだな。ってことで塗り始めたら案の定刷毛を伝って塗料ダラダラ

                  となり、いやはや予定通り思惑通りの展開になっちまった。

                   コルクボード中央、下は湯沸かしポット上は電子レンジの棚がつく。

                  一人取り付けガンバルは、H本しゃん。

                   左がT本しゃん、右がT野井しゃん

                   ドアの取付けに忙しいS野嬢。

                   急遽助っ人のI垣君はビス頭タッチアップ専門員

                   ピクチャーレールを吊る別働隊はT麻君。これで全部だ。

                   

                   ようもまぁ隠居の道楽仕事に付き合ってくれたもんだと感謝しきりなの。

                  そりゃお金が動くからさ、タダでってことじゃない、仕事さ、と言われる

                  かもしれないけど、アタイのココロは違うんだ。齢68才、今後こんな仕事

                  はないだろ、これがアタイの人生にとって最後の現場仕事になるにちがい

                  ないと思ってるんだわさ。そんな気持ちが、単なる仕事ではないという

                  思いにつながり、付き合ってもらってサンキュってことになる。

                   

                   工事が終わって依頼主に報告の電話を入れ、家に帰る。そしたら、依頼主

                  から電話があり、「色を塗り直せる?」ときたもんだ。指定通りの色だから

                  工事に問題はない、そんならなぜ? と聞けば、夏には夏の雰囲気にしたい

                  って。え〜! そんなことアタイにはムリざんす、そしてやりたくないざんす

                  と思うけど、とりあえず夏のイメージにするには布しかないかなどと考え

                  ちゃうアタイ。もし、それを提案したら、そんじゃやってみてみいとか

                  言われちゃうに決まってる。あぶないあぶない、ここは一番沈黙は金作戦

                  ってことでダンマリを決め込むのでありまする。

                   

                  無事完了のオチは「塗り直せる?」ってことかい・・・・・な、店主でした。

                   


                  名盤に反響あり

                  0

                     ロックの世界でアル中から奇跡の生還を果たしたのは3人しかいないと

                    囁かれていてニルソンはその一人。ウィズアウトユーの絶唱も見事ですよ。

                     

                     このようなコメントをいただいた。ドラッグ、飲酒はつきもののJazzやロック

                    世界、たばこもやらず酒も飲まずクスリや女に手も出さず長寿を言祝ぎ健康志向

                    に精を出すなんて輩はどうにも不純でイカン。異なる業界、愛読してる筒井康隆

                    様だって偽文士日碌という冠でブログ書いてるもんなぁ。文士たるもの酒女犯

                    腕に注射針という文士の王道から逸れていることのナンチャッテ感はあるんだろ。

                     

                     とはいえ、こんな名盤を易々と作っちゃえるニルソンがなぜにアル中になるの

                    か、イマイチ腑に落ちないのよ。アタイだって酒は飲む、女性だって犯すことは

                    ないけど、そこそこ妄想はある、でもトコトンまでは行けず、そんなことしたら

                    生活がメチャクチャになっちゃう、そう思ってサイドブレーキ引いてしまうのは

                    それが私の限界だということなんだろ。突出した才能の持ち主は、なにごとにも

                    突出できるというかしてしまうというか、限界は全方位に展開され無限に広がり

                    酒でもということなのかしら。

                     

                     「ウィズアウトユー」とってもいいことはアタイも同感だ。そのことを決して

                    否定するわけじゃないけど、万能なスピーカーはない、合う音楽がある、と同じ

                    ように、歌手にも合う曲や音域声量があるだろうとアタイ思っちゃう。例えば、

                     

                     NYのビルに飛行機が突入した前年にディーバズライブというコンサートが

                    あってね、そこで登場したキャロル・キングがセリーヌ・ディオンと共演したの。

                    歌ったのはTHE REASON。キャロルを尊敬しアイドルと思ってるセリーヌ、

                    キャロルが作曲したこの曲を一緒に歌えることに大きな歓びであることが伺える

                    名演であることはアタイ太鼓判だけど、なんたって二人の馬力が違う。セリーヌ

                    余裕しゃくしゃく、対するキャロルは目一杯、キャロルがんばってるなァと、

                    コレ観るといつも口元が微笑んじゃうんだ。やっぱキャロルの真骨頂は、耳元で

                    囁くようにってことだろう、とね。

                     

                     さらにその前年、一回目の同名ライブに登場したのが、ティナ・ターナーと

                    エルトン・ジョン。THE BITCH IS BACK。エルトンが作った曲らしいけど、

                    相手が悪い。「あばずれさんのお帰り」誰かが訳してたのをネットで知ったけど

                    あばずれさんであれば、ティナにはかなわない。声量音域は充分だけどなんと

                    いってもキャラクターの差はデカイ。スマートすぎるんだエルトンは。それは

                    クラプトンでも感じることだけどさ。土臭さみたいのがなくて、都会的、そこ

                    が魅力でもあるけど、本人の憧れは別のとこにあるような気がしてならない。

                     

                     これらと同じように、ニルソンの魅力真骨頂と彼の憧れや志向性が一致して

                    ない感じを受ける。でも、そこに親しみを感じるし共感も大きいってことが

                    あるしな。つまりは表ばかりで裏もない、ツルリとしたことじゃ満足出来ない

                    カラダになってもうたってことなんだけどさ。浮気をしそうな感じがしない、

                    いたずらもしないし、毒舌皆無、みたいな人はそれはそれで仰ぎ見る存在では

                    あるけど、結局は親しい存在には成り得ないなんだろうなぁ。

                     

                     ついでにPUSSY CATSも聴いた。当時きわめて親しかったジョン・レノンが

                    プロデュースしたとある。リンゴもドラム叩いてるみたいだ。夜のシュミルソン

                    とは打って変わってごちゃ混ぜ感満載で、まぁタイトルがタイトルだけに中味は

                    想像出来るけど。ビートルズのホワイト・アルバムを思わず思い出してしまった。

                    多くのファンが嘆いたみたいだけど、アタイはイイじゃんと思った。ジョン・

                    レノンだってイマジン以後は、なにかって〜と平和の使者みたいな取扱いされて

                    る感じするけど、そういう一面もあるってことなんじゃないの。ニルソンにして

                    もしかり、クルーナー美声の一面を持っているけど、酒に溺れて、悪態たれて、

                    声も潰れて、という面だってニルソンには違いない。こんな無能なアタイだって

                    いろんな面を持ってるんだからさ。ましてや有能多才な方々であれば尚更のこと。

                     

                     自分の能力の最良なところ、それと自分の志しとが一致してれば、それは

                    それで「幸いなるかなサモン」(古いなぁ、ワッカルかなぁ)だけど、一致して

                    いない場合のほうが多いんとちゃいますかね。なにがどこが自分に向いてるのか

                    わからない、あれこれ行きずりのままに彼方此方手を出して、たまたま評判が

                    高い仕事になっちゃって、それが代表作みたいなことになり、それでレッテル

                    貼られたんじゃ、やりにくくてしょうがないってことなんじゃないだろか。オレ

                    の人生オレの好きなように生きてなにが悪い、世間を気にする人多いけど、

                    「そんじゃ世間はなにしてくれるの? なんにもしてくれませんよ!」と美輪

                    明宏の名言もあったもんな。

                     

                    奇跡の生還他の二名は誰なんだろうネ?・・・・・・・・な、店主でした。

                     


                    名盤衝突

                    0

                       たまたま聴いていたゴンチチのFM番組がコトの発端。ニルソンのことを話し

                      てた。人前で演奏するのが好きじゃなかったとかなんとか。若い時に観た

                      「真夜中のカーボーイ」で主題歌?歌ってたニルソン、なんとなくタダ者では

                      ないと感じて、以来幾星霜。そういう人だったのかい、そんならちゃんと

                      聴かなくちゃならんだろ、amazonで数枚CDを予約し、届いた二枚を聴いて

                      たんだ。この二枚やっぱりというか予想通りイイんだ。

                       

                       んでね、次の一枚が届いて、一階にある5連奏のデッキにセットして、聴く

                      ために地下に降りたのよ。このデッキはオークションで入手した古い機種で、

                      読み取らないことがあったりスタートが遅くなったりがしばしば、そんときも

                      なかなか始まらないのよ。地下の椅子に座りパソコンいじってたら、いきなり

                      曲が流れ始めたワケ。聴いた瞬間鳥肌立っちまって、どビックリ。老齢意固地な

                      アタイにも鳥肌立つことがあることにも驚いたけど、それよりなによりニルソン

                      のアルバムの素晴らしさに驚愕したんだわさ。

                       

                       それまで私が抱いていたニルソンってのは、作曲なのか歌手なのかよう

                      ワカラン人、歌も上手いのかイマイチ実感がない、曖昧な存在だった。そのこと

                      が、気にはなるけど、長らく疎遠であった理由だったんだろうな。CDを買うに

                      あたってチョイと調べたら、歌い手としての実力はあったらしく。でもなぁ、

                      それほどの歌い手なのかと疑惑なココロだったのよ。

                       邦題「夜のシュミルソン」。このCDを聴いて、アタイのちっぽけな疑惑は、

                      吹っ飛んで宇宙の彼方ブラックホールに吸い込まれていったのでアリマスル

                      のだ。

                       

                       歌声がすばらしい。ささやくようでいて低音から高音まで柔らかく伸びる。

                      多分、これはクルーナーといわれるもんだろ。なんちゃってな音楽ファンの

                      アタイが言う事だから差し引いて読んでけれ。クルーナーの代表といえば

                      ビング・クロスビーじゃないかね。彼の正統後継者としてパット・ブーン、

                      ちょうどプレスリーの登場と同じ頃の人、でも時代の軍配はプレスリーに

                      挙ってもうたと聞いた覚えがある。フランク・シナトラやナット・キング

                      コールも同種の歌手だし、日本では藤山一郎、最近では大瀧詇一だと浅学な

                      アタイは思ってるんだわさ。

                       

                       曲はすべてスタンダードナンバー、全部知ってるっていうんだから嬉しい

                      じゃあ〜りませんか。加えて、編曲・指揮はゴードン・ジェンキンスだって

                      いうんだから鬼に金棒でっせ。ストリングス中心の甘く流麗な演奏とニルソン

                      の歌声が相俟って、これを名盤と言わずになにが名盤なんだ! と一人悦に

                      入ってるのでありますわいな。とはいえ、人に紹介されて気に入ることは

                      ほとんどないアタイだから、いささか誇大に聞こえるこの紹介を読んで、

                      聴いてみて、共感していただけることはほとんどないんだろうなぁ。

                       

                       入手以来こればっか聴いてるのよ。あぁ、こんなに聴き続けたら飽きちゃう

                      のに、と思わないこともないけど、これほどアタイの♡をがっちり鷲掴み

                      したのなら、飽きることなんかあるの? トコトン聴いたろやないか。

                      でね、重ねて聴いてみれば魅力は増してくるというか発見があるというか、

                      ますます良くなることにうれしさ倍増。

                       発見の一つは編曲にある。例えば、冒頭にAs time goes byがちょっと

                      だけ歌われ(まるで前菜みたいだ)、終わることなくそのままLazy moonに

                      移り、Lazy moonの終わり部分にはOver the rainbowのイントロが流れ、

                      そのままOver the rainbowになるかと思いきや二曲目のFor me and my gal

                      となり、といった案配が全曲にわたって繰り広げられるんだ。

                       

                       曲間の無音も短かったり長かったり、いたるところに編曲者の考えが見え

                      隠れして、まったく飽きることはない。マントヴァーニ、パーシーフェイス、

                      101ストリングスと似たようなオーケストラは数多あるけど、Jazz畑の

                      ゴードン・ジェンキンスだから、単に受け継いでいるだけの懐古趣味ではなく

                      モダンな感じがあってさ、それもまた魅力倍増の大きな要因だろうと愚考する

                      ワケ。まったくもって今までこんな名盤となぜに出会えなかったのかと思う

                      反面、生きているうちに出会えたことの歓びはなにものに代え難いときた

                      もんだ。

                       

                       そんな御一人様大賛辞の嵐の中、この手の音楽は作られた当時も、今は

                      なおさらのこと理解されることなんかないんだろうなぁとも思ってしまう。

                      リズム楽器の雄ドラム大将の出番はほとんどない。出演者はバイオリンを

                      主役としてチェロやコントラバス(多分)、オーボエやフルート皆々様の

                      クラシック音楽メロディ楽器ばかりだからさ。どこを探しても、ソウルや

                      ヒップホップのかけらも見当たらない。現在主流のアップテンポ皆無だし

                      弾むようなリズムもない、あるのは粛々と流れる優しいメロディ(きわめて

                      美しく、作り手と会話することができるもんだけど)だけだからね。

                      フランス映画「幸福」を彷彿とさせるこのアルバムを、名盤だとわかって

                      くれる人は数少ないにちがいない。最後に、録音映像をご紹介しておきます。

                      https://www.youtube.com/watch?v=4H2922CVjV8

                       

                       

                      名盤はあくまで私のものだけ・・・・・・・・・な、店主でした。

                       



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